UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

実効性は限りなくゼロに近くて・・・ああ、いやんなっちゃった・・・

2015-12-13 01:54:11 | 日記

先日の新聞に、大学生さんたちと大学の先生たちによる安保法制反対の集会が行われたという記事があり、プラカードなどを持った参加者の写真が掲載されていました

 プㇻカードには戦争反対や安保法制反対などのスローガンが英語などで書かれておりました、大切なことはやはり自国語で書いたほうがいいんじゃない、などと思いながら写真を眺めていましたら、安保法制がらみのプラカードはあるものの、現実に起きている戦争、ローマ法王様がおっしゃっているところの「第三次世界大戦」、すなわち欧米列強などによるシリア・イラクの空爆に反対するプラカードは一枚もないようであることにGGIは気づきました

 これはまずいんじゃない・・・安保法制に反対することは戦争に反対することなんだから、現実に起きている戦争について何も触れないのは・・・僕らの民主主義なんだぜえ、と言っている間に、シリアやイラクの市民が巻き添えを食ってどんどん死んでいるんだぜえ、英仏独などでは空爆反対の声が次々にあがっているんだぜえ

 しかしながら、こんなふうにそんな他人の行為を批判をしているだけでは非生産的このうえなし、ただの揚げ足取りに過ぎぬ、それよりも、ここはひとつこのGGIさまが空爆反対の声をすこし日本でも広めてみようかなどと、まことに殊勝なことを考えるに至りまして、在日フランス大使館気付フランス共和国大統領閣下あての、空爆なんか下司なこと止めろようなあ、というハガキをつくってみました

 今日の写真はこのハガキを二枚並べて撮ったものです、よろしければクリックしてご覧くださいませ

 まあまあのできかなあ、ハガキに用いた写真は「芸術」といえるほどのものではないけれど、まあよか、などと思っておりましたら、知人がやってきて申しました

GGIよ、こんなハガキつくってばらまいても、どのくらいの効果があると思ってるんや、果たして実効性はあるのか?考えてみたことがるのか?」

「まことに鋭き、グッドすぎるピンポイント・クエスチョンでござるなあ」

「いったい効性はどのくらいあるとGGIは思ってるのや?」

「そやなあ、仮にこのハガキ、100人に配ったとすると半分、50人はまったく関心を示さないか、これ何や、こんなもの無意味ちゃうかという反応しかせんやろうなあ・・・」

「あとの50人は?」

「あとの50人のうちの半分25人は、ちょっと関心は示しても、そのまま机の上などに置きっぱなしにしたままで、そのうち忘れてしまうやろうなあ・・」

「残りの25人は?」

「残りの25人のうち15人は、このハガキだしてもええけど、手元に50円切手がないなあ、買いに行くのも面倒というわけで結局出さんやろうなあ・・」

「残りの10人は?」

「残りに10人のうち5人は切手は貼ったものの、出そうと思って持ち歩いているうちに、結局は出し忘れたり亡くしたりして、出しそびれるやろうなあ・・・」

「残りの5人は?」

「残りの5人のうちの二、三人はおそらくいざ出すというだんになって、こんな失礼なハガキ、プライド高きおフランスの大統領にほんまに出してもええのか、と躊躇するやろなあ・・・」

「じゃあ、結局は100人中実際に出すのは一人か二人ということか?」

「まあリアルの現実を直視するとそういうことになる公算がきわめて大や、でもなあ・・・」

「でも、どうしたんや?」

「でもなあ、ハガキを受け取ったフランス大使館の職員がこんなもの!と思ってすぐにゴミ箱にポイ捨てするかもしれんしなあ」

「そうとも限らんやろ?」

「たとえ受け取った大使館員がハガキを見て捨てなくても、そのままデスクのうえに置きっぱなしということも考えられるしなあ・・・」

「そうとも限らんやろ、大使のところへ《大使閣下、こんなケッタイなモノ来てまっせ》と持っていくかもしれないやろ」

「そうかもしれん、でもなあ、受け取った大使が、こんなモノと思って無視するかもしれんしなあ・・・」

「もし大使なまともな人間で無視しなかったら?」

「その場合は本国に、こんなモノが来たと伝えるかもしれん、でもなあ・・」

「でも、どうしたんや」

「連絡を受けた本国の役人が、こんな知らせなんか、と思って、わが大統領に知らせる必要なしと判断するかもしれんしなあ・・・」

「その役人がマジメでまともな人物だったら?」

「そうや、そのときはじめて、日本の市民が空爆について何か言っていることをフランス共和国大統領が知ることになるのや・・・」

「ふ~ん、そうかあ、そうするとこの仏空軍による空爆反対のハガキの実効性は無限にゼロに近いということやあ、だからこのハガキは限りなく無意味にちかい、いや事実無意味そのものであるということや」

「残念ながらそのとおり、でもなあ、実効性を著しく向上させる方法がないことはないのや」

「どんな方法や?」

「52円なりの切手は貼って配ればええのや、そうしたら100人中すくなくとも50人ぐらいは出してくれるのと違うかなあ・・・」

「なるほど、でもなあ、それでもあとの50人が何らかの事情で出さないとすると費用対効果は悪いなあ、50人×50円=2500円はドブに捨てることになるなあ・・・」

「そうやろ、だから悩ましいのや、でもなあ・・・・実はもっと確実に実効性をさらに上げる方法、あることはあるんや」

「どんな方法や?」

「あのなあ、切手貼ったハガキを100人に直接手渡して、その場でサインさえて、オレがこのハガキ出しておいてやるからと言ってすぐに回収するのや、そうしたらほとんどのヤツが応じるのと違うかあ、100人中90人以上がハガキを出すことになるのと違うかなあ・・・」

「そんないい方法がるなら、なぜにその方法を実行せんのや?」

「切手代もいるし、直接手渡すのに手間もかかるしなあ、めんどうやしなあ・・」

「あのなあGGI、いい方法があるのにメンドウやからと言って、わかっていながら実効性が限りなくゼロに近い方法をわざわざ採るのはインチキじゃないのか?」

「別にインチキのつもりはないけど・・・」

「だって、そうやろ、分かっていて限りなく実効性の低い、限りなく無意味な方法をわざわざ選択するというなんてスジが通らんやろ、GGIよ、おまえなあ、ほんとは世間に向かって、《オレは空爆に反対しているぞ!オマエらと違って!・・・オレはアホはないぞ!》とアピールしたいだけの話と違うか?」

「まことに鋭き意地悪な御指摘、GGIはいささか片腹痛き候でござる、でもなあ・・・」

「デモもへちまもないやろ!」

「あっ、そうや!今度の脱原発デモに来てくれよなあ・・・このごろさっぱり参加者がいなくて閑古鳥だけがバッコしてるんや」

「こら!話をごまかすな!」

そのとき電話が鳴りました、受話器の向こうから明るい声が響いてきました

「お~いGGI、元気かあ、今日は天気がいいからサイゼリ屋さんでランチせえへんかあ」

まことに渡りに船でありました

「おい、急用ができた、君の貴重なるご意見には十分なる配慮をする所存だから、もうこのへんで帰ってくれ」

グッドナイト・グッドラック!

グッドナイト・グッドラック!


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