みなさま、明けましておめでとうございます
新年早々ピンボケ写真で申しわけありませんが、まずは今夜の写真をできればクリックしてご覧くださいませ、きれいなのが撮れましたら差し替えますので、今夜はこれで辛抱なさってくださいませ
新年、わが庵の玄関に飾りました花のわきにワン公が鎮座しております、ワン公が何かごあいさつしたいと申しております
みなさん、ボクはワン公です、この庵にやってきてからもう何年も何年もたつのですが名前はまだありません、
ボクの仕事は玄関番です、庵にGGIを訪ねてやってくる客の品定めをするのです、やってくるのはほとんどがオッサンです、オバサンも来ないことはないのですが、だいたいは「あんた、ちょっと化粧、濃すぎるでぇ」とか「あんたなあ、もうちょっとダイエットしたらどうや」「あんたの話、いつも長すぎる」「あんたのファッション、センス最低やなあ」などと嫌味を言って門前払いにいたします
でもオッサンの場合はそう簡単には門前払いできません、たとえばこんな具合です
「こんちわ~、GGIいるか?」
「ワンワン、いまGGIさんは多忙です、どなたさまですか」
「どなたさまもクソもあるか、ヘンなワン公やなあ]
「あのぉ、アポはおありですか?」
「アポ?このアホ―、あの暇人のGGIにアポなんて必要ないやろ!、何を気取ってるんや、、お~い、オレや、GGIよ、オレや!」
「ワンワンワン、オレやオレやではわかりません、それではオレオレ詐欺です、オッサンに渡す金なんかありません、帰ってんか」
「何をアホなことぬかすのや、憎たらしいヤツやなあ、このワン公・・・お~い、GGI、オレや、あがらせてもらうぞ」
もうオッサンは靴を脱いで上がりかけております
「ワンワン、オッサン、ワンワンワン、どうしても上るんやったら、スリッパ履いてください、この庵は高級庵です、床はピッカピッカのフローリングです、だからオッサンの汚い足で汚さんように、スリッパ、はいてください!」
「あれこれうるせえワン公やなあ、汚い足とはよう言うてくれたな、オレのやることにいちいち口出しやがって・・・・それに、おまえ、さっきからペラペラしゃべってるけど、どこで人間の言葉覚えたんや、ほんまにケッタイなワン公や」
「ワンワンワン、そんなことどうでもよろしい、どうしても上がるならしょうがないけど、いったん上がったら床に寝そべったり、行儀悪いことしたらあきませんよ」
「ほんまに、どこまでうるさいワン公や、ちょっと静かにしてろ、お~い、お~い、GGI、居るのやろ?あのなあ、この玄関にいるワン公、いったいどないなってるのや、このワン公、人間の言葉しゃべりよるぞ、それでさっきからオレに何かとイチャモンつけよるんや」
「ワンワンワンワン、ワンワン、ワンワン、ワン」
ボクがあまり吠えるので居間の方からGGIが出てきました
「玄関が騒がしいと思ったら君か、さっきから君はワン公相手にいったい何をワンワン吠えてるんや?」
まことにお粗末な一席で失礼いたしました、実はこの小噺らしきものは天才的落語家であった桂枝雀の「SR」のパクリであります、SRというのは枝雀氏が編み出した英語による短い落語(SHORT RAKUGO)のことです、彼が英会話の先生と一緒に考えだしたSRの第1号作品のアイディアを盗用したのです、新年早々パクリとはまことにお恥ずかしいことでありますが、今年もワン公ともどもよろしくお願いもうしあげます
グッドナイト・グッドラック!