UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

知らなかったぁ、法務局って市民のためにちゃんとした仕事をするところなんだぁ・・・

2023-10-09 01:02:19 | 日記
世の中には「お役所仕事」という言葉がありますね。効率が悪くて、自分たちの都合ばかり考えていて、市民のことをあまり考えない仕事ぶりといった意味合いで使われる言葉です。私も日ごろ、「どうもお役人というのは・・・」と、どちらかと申しますと批判的なのですが、このほど「でも、そうとは限らない、多くはないけれど、たまには市民のことを考えて立派な仕事を自発的に行うお役所もあるのだ」ということを知るにいたりました。

そのお役所の名は「法務局」。このお役所はウィキペディアさんによりますと法務省の地方支部の一部局だそうです。「法務局」と申しますと、私たちは「ああ、不動産の登記なんかするところか」と思ってしまいますが、そのほかに普通の市民にとってとても大切な仕事もしているのです。ある新聞記事を読んでいて、そのことを私は初めて知ったのです。

去る9月21日の朝日新聞に以下のような見出しの記事が掲載されていました。

「札幌法務局 水田議員の人権侵犯認定:ブログに差別的投稿」

みなさんもすでにご存知の、愚かな国会議員の救いようがない愚かなる行為に関するニュースです。自民党の女性国会議員である水田水脈(みお)という人物が、かつて2016年に行われた国連女性差別撤廃委員会の会議に関して、参加者の写真も付して「チマチョゴリやアイヌの民族衣装のおばさんまで登場、完全に品格に問題があります、同じ空気を吸っているだけでも気分が悪くなる」などと差別的な内容を記してブログに掲載したことに関して、札幌法務局が「人権侵犯の事実があった」と認定し、アイヌ文化を学び、発言に注意するよう「啓発」の措置もとった、というニュースです

このニュースを読んでいて、法務局って不動産の登記がどうのこうのという仕事などをしているだけでなく、このような人権に関する仕事もしているんだと、私は初めて知りました。確かに、法務省設置法の第4条には、法務局の仕事として以下の事柄が挙げられています。

・人権侵犯事件に関わる調査ならびに被害の救済及び予防に関すること
・人権啓発および民間人における人権擁護運動の助長に関すること

このような責務が定められているため、このたび札幌法務局は、職務を忠実に実行し、水田議員に関して「人権侵犯の事実があった」と認定したのです。

この札幌法務局の行為に感心しておりましたら、もっともっと小さな事件ですが、ある地方の法務局が別の地方の法務局の行為に関して「人権侵犯の事実があった」と認定したというニュースが数日前に報道され、またしても私はびっくり、改めて法務局なるものを見直してしまいました。一昨日10月7日付けの朝日が以下のような見出しで報じていました。以下手抜きで記事の全文をコピペいたします。

《大阪法務局、異例の認定:足の不自由な男性立たせ対応、京都法務局が『人権侵犯』》
 
京都地方法務局が足の不自由な50代男性を立たせたまま窓口対応したとして、大阪法務局から「人権侵犯の事実があった」と認定されたことが京都地方法務局や男性への取材でわかった。京都地方法務局は「事実を重く受け止める」としている。法務局が人権侵犯と認定されるのは異例。
 法務局は人権擁護を推進する国の機関で、人権尊重の啓発活動をしたり人権侵犯事件を調査したりしている。
 男性によると、男性は昨年4月、京都地方法務局人権擁護課の窓口を相談に訪れた際、足が不自由で松葉杖をついていたため、座って相談させてほしいと担当者に繰り返し伝えた。だが、聞き入れてもらえずに30分以上、カウンター越しに立ったままで対応。男性が転倒しそうになって、ようやくいすが用意されたという。
 男性は法務省に人権救済を申し立て、京都地方法務局の上級庁にあたる大阪法務局が事案について調査。今年1月、男性に人権侵犯を認定したと通知が来たという。男性は取材に「人権についての相談で法務局に行ったのに逆に人権侵害を受けた。信じられなかった」と話した。
 京都地方法務局によると、大阪法務局からは「社会的障壁について合理的配慮をしなければならない法令上の義務に反している」と指摘された。京都地方法務局の担当者は「大阪法務局が主催した障害者差別解消法に関する研修を職員に受講させるなど再発防止策を実施した。適切な窓口対応に努める」とした。

いかがですか、みなさん、このような小さな事件でも、しかもある地方の法務局が仲間の別の地方の法務局による行為に関してまで人権侵犯を認定するとは、正直言って驚きました。私の全くの想定外でありました・・・

お役所どうし、互いのミスを隠しあって世間に知られないように努めることがよくあります。あるお役所が別のお役所の市民に対する行為を問題にするなどということはめったにあることではありません。

このため、私は日本もまだ捨てたものではないなあと思ったりするのですが、これはほめ過ぎでありませうか?!

今日の写真は本文と関係ありませぬ。素晴らしい秋空と認定していただければ幸いでございます

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・
グッドナイト・グッドラック!
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