UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

全国戦没者追悼式を見に来た「英霊」たち・・・

2017-08-16 02:20:08 | 日記

昨日は終戦記念日、東京の日本武道館で政府主催による全国戦没者追悼式が行われました。

はるばる南の地からやって来た数多くの「英霊」たちが式場の最上階、天井近くから式典の様子を見守っていました。でも天皇夫妻や首相、遺族など6000人近くもが参列していましたが、誰iひとり「英霊」たちの姿に気がつきませんでした。

異国の地でいまだに眠っている英霊たちは八月十五日の未明、人影が途絶えた東京駅のプラットホームに軍靴の音を響かせて集合、どのように自分たちが追悼されるのかを確かめようと式典に臨んだのです。

式典の様子を見守っていた英霊の一人が言いました。

「アベとかいう首相、まだ若いなあ、髪は黒々しているし、苦労が足らんのとちがうか」

「そらそうや、あの兄ちゃん、戦後生まれ、昭和29年(1954年)生まれの苦労知らずお坊ちゃんや。だから《先の大戦において》などと言うてるけど、先の大戦のことなんか何も知らん、知る気もないみたい・・・」

「そうかもしれんけど、首相のあいさつ、もうひとつ愛想ないなあ、《その御霊の御前にあって御霊安かれと、心よりお祈り申し上げます》なんて、形式的な常套句を言われてもなあ・・・なんでも《御》をつければええというもんじゃないやろ・・・」

「あの坊やは教養も語彙も不足しているから、《これからも丁寧な説明をこころがけ全力で・・》などと形式的なこと、同じことを繰り返すしか能がないのや」

「能があるかどうかなんかどうでもええ、それよりオレたちの遺骨、いつまで異国の地に放置しておくのや、オレたちの遺骨、いつ拾いに来てくれるのや?もう戦後70年以上が過ぎていると言うのに・・・」

「そうや、民主党政権のとき、管首相が硫黄島に残されている遺骨、すべて収容するというていたけど、あれ、どないなったんや?実現したのか?」

「あのなあ、二次大戦で命を落とした日本軍将兵は約240万人、8月15日の朝日新聞によると、そのうち半数近くの約112万人の遺骨が南方などの異国の地や沖縄などにまだ残されているそうや、こんなひどい話があるか!半数の遺骨を半世紀どころか70年以上ものあいだ放置しっぱなし、そんな国家なんか日本以外にはないぞ、国家の名において戦地に向かわせておきながら死んだらもうしらん、これでは《国家》の名に値せん、それに沖縄の米軍基地内にもまだ遺骨が残っているという話やないか・・・」

「そうや、あのグアムの海、海底にはまだいっぱい遺骨がゴロゴロしているけれど、海辺では、そんなこととは露知らず、日本人の観光客がわんさかたわむれているのや」

「それになあ、これは諸説あって確かではないけど、日本軍将兵の最低6割ぐらいは戦死なんかやない、戦死する前に餓死や病死とたとされているのや、こんなアホな軍隊もどこにもあらへん、兵站、当世風にいうとロジスティックはゼロ、おまえら現地調達で戦えというのは、おまえらサッサと戦地で死んでしまえと言っているのと同じことやないか、この無責任・・・」

「おい、アベ坊や、《いま私たちが享受している平和と繁栄は、かけがえのない命を捧げられた皆様の尊い犠牲の上に築かれたものであります》なんて、エエ加減なこと言うてるぞ」

「ほんまやなあ、戦死する前に餓死や病死を強いられたオレたちのことを忘れて、遺骨を拾いにも来ないで、長い間放りっぱなしにしておいて、ひたすら鬼畜米英のはずやった米国のいいなりになってきたから戦後の平和と繁栄があるのやろ!」

「そのとおりや、《皆様の貴い犠牲》やとほんとうに思ってるのなら、『いつまでも遺骨ほりっぱなしておいてゴメンナサイ』の一言ぐらい言うたらどうや、オレたちの遺骨を拾いに来たらどうや、ほんまは貴いとなんか思うてないから、いつまでもほっておいて平気なのやろ!」

「ほんまや、憲法9条の改正や集団的自衛権や、いろいろガタガタ言うのは勝手やけど、そんなこと言う前に、まずオレたちみんなの、未だに残されている100万余の遺骨を拾いに来い!拾いに来て『先の大戦」の後始末をちゃんとやれ、ガタガタいうのは遺骨を拾い集めてからの話や!坊や、分ってるか!」

最上階、天井近くで式典を見に来た英霊たちがこのように声をあげていたのですが、参列者の誰の耳にも届いてはいないようでありました、式典は「粛々」と進んでいきました

英霊の一人が言いました

「会場の様子が何かぼお~とかすんでみえて、日の丸が幻のように二重に見えるなあ、日の丸は幻なんやなあ、なんか臨死体験をしているみたいやなあ、霊界にいるみたいや天皇夫妻も、首相も、6000人もの参列者もみんな」

「おまえ、何言うてるんや、臨死やないぞ、オレたちとっくに死んでいるんやぞ」

「いや、死んだことは死んだけど、いつまでも骨を拾ってもらっていないので死にきれんのや、そやから、オレたち、70年間、ずっと臨死状態のままなんや・・・これからもずっと・・・」

なもあみだぶ、なもあみだぶ、なもあみだぶ・・・

今日の写真は日の丸が幻の如く二重に見える戦没者追悼式典の様子を伝えるテレビの画面を撮ったものです。よろしければクリックしたご覧くださいませ

グッドナイト・グッドラック!

コメント
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