UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

「空」(くう)について・・・

2016-10-20 01:24:35 | 日記

近ごろ、日本でもハロウィンなるお祭りが流行しているようですね。もともとは秋の収穫を祝い、悪霊を追い払うという宗教的儀式であったようなのですが、最近はお子さまが楽しむ行事と化しているようです

昨日もJR駅前、お菓子屋さんの前をとおりかかりましたら、口をあんぐり開けたカボチャ坊やが店の前に突っ立ておりました。頭でっかちで、大人の頭ぐらいあります。

カボチャ坊やの横の小さな黒板には「ボクといっしょに写真をとろう!」と書いてありました。

今日の写真はこのカボチャ坊やを撮ったものです。よろしければクリックしてご覧くださいませ。

一見無邪気で可愛らしそうに見えますが、 近くから見てみますと、この写真の坊や、なかなか不気味であります。白目をむいて、思いっきり大きく開けた口、その中は空っぽ、まったくの空っぽ、何にもありませぬ。カボチャ坊やの中身はまったくの空っぽなのです・・・

じっと見つめておりますと、このカボチャ坊やが擁している虚ろなる空間に吸い込まされそうな気がして、GGIは思わず後ずさりしてしまいました。GGIは直感しました。これこそまさに「空」である・・・・・

「空」は厄介な存在であります。「空」とは何かは、この姿形なくとらえどころなきモノは深遠なる形而上学的テーマであります。般若心経には、「色即是空」とか「空即是色」とか、やたらと空が出てきますね。旧約聖書にも「空の空、空の空なるかな、すべては空なり」などと記されております

これらの文言、いずれも分かったようで分からないと申しますか、宗教的なるものに縁無き衆生のGGIには理解不能でありますから、「何かもっともらしいこと言っているようだけれど、結局のところ、このような言い回しっていうのはトートロジー(同義反復)に過ぎないんじゃないの?」などと負け惜しみを言うしかありませぬ

ついでながら申しますと、上記の「空の空、すべては空なり」の英語訳は研究社の辞書によりますとvanity of vanities, all is vanityだそうであります。英語のvanityは虚栄心とか空しさという意味で使われることが多いようでありますが、仏教で言われるところの「空」とは何やらニュアンスが異なっているのではないかという気がいたします

しかしながら、「空」とは何かと問われたならば、抽象論ではなく具体的に示せと言われたならば、GGIはきわめて短絡的人間でありますから、「このカボチャ坊やの大きく開かれた口を見よ、その口のなかに広がる底知れぬ、虚空とも言うべき空間を見よ、これこそが空なり、空の空なり」と答える所存であります。

ああ、こんなことをグダグダ書いておりましたら、何やら空しくなってまいりました。今日の話題はGGIには荷が重すぎますので、このへんで失礼いたします

グッドナイト・グッドラック!