この週末,10月の8日と9日、湖都の由緒あるおまつり、「大津祭り」が行われました。十数台の山車が列をなして街中を行進する、小祇園祭といった感じのおまつりです。
静かなるGGIはお祭りなるもはあまり趣味ではありませぬ。これまで通りがかりにちょっぴり見物したことは何度かあるだけなのですが、このたびは首都圏から我が長兄が同窓会を兼ねて大津祭りの見物にやってきました
有料のお弁当付き特等席で間近かから山車や山車に飾られたカラクリ人形などを見ることができ、たいへんご満悦の様子であり、ご満悦ついでにわが庵に泊まっていきました。
そして「これは宿代がわり」と申しまして、お祭りでもらったという厄除ちまきを置いていきました。
今日の写真はこの厄除ちまきを撮ったものです。右側がお祭りの主催者「大津祭り曳山連盟」からのもの、左側は兄の友人が世話をしている「ゑびす山」という山車の厄除ちまきです。よろしければクリックしてご覧くださいませ
これらは「ちまき」とは申しましても食用ではなく厄除のためのものです。すなわち食べるなんて卑しいマネをせずに、本来は玄関など門口に懸けて一年間の無業息災を祈らなければならないのです。
でもGGIには門口などに何かを飾って「厄は外」と願ったりする習慣はありませぬので、このような結構なものを戴きましても困惑するのみであります。だかといって、粗末に扱うわけにもいかないしなあ・・・などと昨夜若干悩んでおりましたら、電話が鳴りました
「もしもしオジちゃん?ご無沙汰しています、私、○○の娘の○子です!」
元氣のいい女性の声でありました。この夏十数年ぶりにあった高校時代の同級生、卒業後も後も何かと付きあいのあった友人の娘さんです。
「実は父の体調が良くなくて・・・いま父のところからから電話しているのです。父はカクカクシカジカで・・・・ちょっと本人と代わりますから、話してみてください」
奥さんは不在のよう、友人はどうやら横になっているようです。やがて声がしました
「おい、どうしたんや?いま娘さんから聞いたけど・・・」
「・・・いやあ、実はなあ、この夏GGIにあったときも胃の調子、悪かったんや・・・それで診てもらったら、どうやら胃がん・・・それになあ、最近になって心臓が・・・動悸がして・・・頻脈の激しい症状が出たりして・・・そやから普段は横になっているのや、いや、近くにある医院までぐらいはなんとか歩いて行けるけど・・・」
この友人、かつてはスポーツならなんでもOKという元気な人物、痩身の贅肉なんかとは無縁な体をしていましたが、この夏に久しぶりにあったときは下腹で出てきていて、スポーツマンらしからぬ体型になっておりましたので、何となくちょっと気にはなっていたのですが・・・
「・・・オレなあ、体にメス入れたりするのはゴメンや、医者に言われても断るつもりしているけれど・・・その位の自由は患者にあるよなあ、そやろ、GGIもそう思うやろ・・・」
夏にあったときはあいかわらず元気そうでありましたので、あれからわずか三カ月少々、まったく意外です・・・
いろいろ話した後、最後にふたたび娘さんとはなしました
「GGIさん、念のため私の携帯の番号お教えてしておきますから・・・」
友人は京都市の南部で暮らしていますが、娘さんは東京暮らしです。
「ありがとう。とにかく、近いうちに見舞いに行くからってお父さんに言っておいてください」
GGIが見舞いに行ったところで何かの役に立つわけではありませぬが、何もせぬよりはましでありませう、などと考えておりましたら、この友人、夏に会ったときに「今年は久しぶりの大津祭を見たいなあ」と言っていたのを思い出しました。
そうかあ、それなら今さら遅すぎるかもしれないけれど、兄が置いていった大津祭の厄除ちまきを友人のところに持って行くかなあ・・・
グッドナイト・グッドラック!