UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

重大ミッション?(その5):メタセコイア街道の死闘・・・

2012-12-30 00:41:58 | 日記

何て卑怯な連中なんだ、ビレッジの奴らは
メタセコイアを切り倒して行く手をふさぐなんて
環境破壊もいいとこだぞ!
ああっ、それに後ろも倒れた木でふさがれている!
これじゃ、オレたち、袋のネズミだ
どうしよう、どうしたらいいんだ、モニカ、モニカ・・・
モニカ・・大丈夫か・・・
モニカの額から血が流れている・・・

あっ、倒れた木の陰からビレッジの連中が撃ってくる・・・
そうだ、水鉄砲だ、どこだ・・・あの水鉄砲は、モニカ・・水鉄砲は・・・
チクショウ!どこなんだ?
うわっ!ビレッジの奴らも水鉄砲を構えている・・・

ややッ、あのCIAのおとぼけスパイ、スマートまでいるぞ・・
それにハバナな男や第三の男まで銃をかまえている
寒い国から帰ってきたスパイもいる、
おおっ、それに伝説の名雇われスナイパー、
唯一の失敗はドゴール狙撃だというあのカルロスまで!
カルロス、おまえ捕まってしまって牢屋にいるはずじゃなかったのか?
おまけに、007まで加わっている、なんていうことなんだ

おい、007のヤロウ、オマエまで卑怯な襲撃に加わるなんて、
恥ずかしくないのか、あのビレッジの連中に味方するなんて、
ちょっとこっちに来てオレたちを助けたらどうなんだ
あれは映画の中だけのことだっていうのか?
ノーギャラでは助けないっていうのか?
この腰抜け!ドケチ!

あれっ、モニカまでオレに銃を向けている!
モニカ、おまえ気でも狂ったのか!
それに悪女の見本、あのミユキまで加わっている、なんていうやつらだ
何?立ち往生の街道で、撃たれて死ぬかいっていうのか?
それとも水鉄砲で自殺するかいっていうのか?
何をぬかしやがる、
オレだってべつに春まで待っているつもりなんかないんだ

それに、オレが撃ちそこなったシゲコも、あの公園近くのへんなカフェのオバサン・ウェイトレスもいる、
おいオバサン・ウエィトレスさんよ、ホットにミルクは不要や、忘れるな

カエルさんもオケラさんもアメンボさんまでいる
確かに、ボクらはみんな生きているさ、
でも、みんなみんな友だちなんかじゃなかったんだ・・・

モニカ・・そんなところで何をしているんだ、よりによっておまえまでとは・・
今日は着物姿でめかしこんだりして、
首を傾げてお澄まし顔で、手毬に隠した拳銃でオレを狙うなんて・・・

あのタイ式ヘラヘラ生活ヤロウまで加わっている
何?、GGI、もうそんなにがんばらんでもええやん、そろそろ楽になったらというのか、バカたれ、このまま楽になったら死んでしまうやないか!

いったいぜんたい、どうしてこうもいろんな連中が勢ぞろいしているんだ、
えっ、なんだって?ニャーニャのミスのせいだというのか
あのニャーニャが、オレに宛てたミッション指令書の自動消滅をさぼったからだって?
それでオレが鼻をかんで捨ててしまったミッション指令書を密かに回収して、
このミッションのことがわかり待ち伏せすることになったというのか・・・
そういうことだったのか、あのノーテンキのニャーニャ野郎、地獄に落ちろ!

ああ、もう終わりだ・・・
誰も助けに来てくれない・・・
お地蔵さま・・・北向き地蔵さま・・・
なんとか私を助けてください・・・
えっ、何ですか、今は忙しい、明日にしてくれっておっしゃるのですか・・・
お地蔵さま、あなたまでそんな冷たいことをおっしゃるのですか
どうか、どうか、そんなことおっしゃらずに、
お地蔵さま~・・・

ああ、神はいない、もうすべての神は死んだ、お地蔵様も死んでしまった・・・
だからオレも死ぬ・・・オレも死ぬんだ・・・

最後の頼みの綱はボゴノンだ
ボゴノンさま、どうか私をこの窮地から救ってください、お願いです

《だれかと思ったら元ヨッサリアンのGGIか、ボゴノンの経典の最初の一行を思い出しなさい
「無害な非真実、すなわち「フォーマ」を生きるよすがとしなさい」と記されている、
だから、何も悩むことはないのだ、この言葉を信じて生きるならば
おまえの今の窮地もいずれは無害な非真実へと転じるであろう

そんなあ・・・ボゴノンさな、殺生でっせ、それは、私は今殺されかかっているのですよ・・・ 

でもオレはドゴール将軍なのだ、あのドゴールなんだ
オシッコなんかチビルわけにはいかない
背筋をシャンと伸ばして・・・
誇り高く、あのドゴール将軍のように・・・
最後までドゴールのように・・・

・・・寒いなあ・・・ここはどこなんだろう・・・いったいどこなんだ・・・モニカ、君はどこに行ってしまったんだ・・・やけに奥深い森だなあ、すっかり道に迷ってしまった・・・そうだ、ここはあのダンテが道に迷って以来、多くの中年男どもがまねして道に迷ってみせたあの森かもしれない・・・でも、へんだなあ、さっき確か三途の川を渡ったはずだし・・・・木々のあいだからは煉獄の火も見える、それにあっちには蓮の花も咲いている・・・いったいどこなんだろう・・・おや?どこからか人の声が聞こえてくる・・・

どこか遠くから声がしてくる、男の声だ、あの声は第二の男だ、誰か別の人物と何か話している、第一の男と話しているのかもしれない、モニカらしき声も聞こえてくる

「それにしても99号のヤツ、よく眠っているなあ、昨晩三時間も寝ていないって言っていたから、よっぽど疲れているのだろう」
「さっきからしきりにうなされていますね、モニカ、モニカって言っていますよ、モニカさんと何かあったんですかね」
「おいモニカ、99号と何かあったのか、喧嘩でもしたのか、それとも誘惑でもしたのか」
「とんでもありません、そんなはしたないこと・・・私にだってヒトを選ぶ権利はありますよ!ただメタセコイア街道に入ってからは、あいかわらず軽口をたたいていたものの、とても緊張しているようでした、それに今日のミッション、オレの役割は何だとしきりに知りたがっていましたので、正直に99号の役目は小学生になることだって言いましたら、急に怒り出して、そのあと気分が落ち込んだようでした、しばらくすると黙り込んで目を閉じました。気がついたら99号は眠りに落ちていたのです・・・なにかしきりに寝言のようなものを言いながら・・・私は決して何もいたしておりません、ほんとうです」
「そうか、まあ、やっぱりミッションの内容を伝えてしまったのがまずかったかな、何しろ99号ってヤツは何もないけれどプライドだけはどっさりという男だからな」
「しかし、第二の男よ、済んでしまったことです、とやかく言うのはやめにしませう、それより時間も迫ってきました、そろそろ彼を起こしたら・・・」
「おや、ちょっと待って・・・99号のズボン、ちょっと濡れているみたい、、ほんとにオシッコでもちびってしまったのかしら?」
「そうじゃないですよ、よくご覧なさい彼の寝姿を、彼のトレードマーク、鼻水とよだれが垂れてズボンに・・・みっともないですね、早く起こしてやりませう」

第二の男がプリウスに乗り込み、GGIの肩を乱暴にゆすった

「おい99号、いつまでおねんねしてるんだ、起きろ、ここは地獄の三丁目だ、目的地だ、早く起きろ、おまえのバッチイよだれと鼻水で車を汚すな、モニカが怒るぞ、起きないと悪魔のようなミユキの歌をでっかい音できかせるぞ、こらっ、起きろよ、早く起きろ!」

(よろしければ写真をクリックしてご覧くださいませ、モニカの着物姿でございます)

グッドナイト・グッドラック!