黎明の廃人日記

最近はやや更新が途切れがち、斜めに流し読み。
貴方にも私にも人生の役には立ちません。

やりがい(強制)って一体

2018年05月22日 22時53分19秒 | Weblog
5月22日分。

 毎度。とりあえず日大アメフトの選手の会見は拝見しました。そこ自体よりむしろ失笑を誘ったのは、その会見を受けての日大広報部のコメントの方であり、「日大広報部コメント「QBつぶせ」は事実も“誤解”「思い切って当たれ」の意味 監督の指示否定」だそうです。
 リンク先まで読みに行くのが面倒臭い? では親切にそのまま引用して差し上げましょう。

*****(以下引用)*****

 会見全体において、監督が違反プレーを指示したという発言はありませんでしたが、コーチから「1プレー目で(相手の)QBをつぶせ」という言葉があったということは事実です。ただ、これは本学フットボール部においてゲーム前によく使う言葉で『最初のプレーから思い切って当たれ』という意味です。誤解を招いたとすれば、言葉足らずであったと心苦しく思います。
*****(引用終了)*****


 まあ、大学側としては実際、問題はあくまでもアメフト部の中に留めておいて欲しい話でしょうから、「大学側の責任」を認めるようなことは口が裂けても言えないでしょう。公式のコメントとしてもまあ、責任を認めない方向性でいきたいのならそう言うだろうな、という範疇を出ません。
 ……が、これはもう既に発火してしまった箇所へガソリンを注ぎかけるようなものであって、鎮火ところか大炎上確定案件じゃなかろうかなぁ。当該選手本人側は、大学と部に対応を任せれば、このコメント通りに「誤解」で済まされて切り捨てられると判断し、当人が前に出ての異例の会見という形に踏み切らざるを得なかったものかと察します。


 さてその話題とは別に、今日にぱらっと見つけたニュースの中で「おいおい…」案件がこちら。「東京五輪・パラのボランティア 「やりがいPRを」組織委」だそうで、スミマセン都民として大変申し訳なく思います、はい。
 いや、人手が「大量に」必要ということは分かります、実際に必要を満たすだけの人を確保しようとしたら壮絶な金額になるであろうことも推察します。……が、万単位の人数への「雇用の提供」の機会である筈のところを、「やりがい」を報酬としたボランティアでまかなおうというのはさすがにちょっと。
 善意で「手伝って頂く」こと自体は決して悪いこととは思いませんが、「善意を強制して頭数に最初から織り込む」のは筋違いであるように感じてならないのです……。「東京で行われるオリンピックだ」ということ以上のPRが「まだ必要」という時点で、織り込みの数をあまりにも高く見積もりすぎているのではないのかなぁと非常に疑問なのですが。

 そういえば、「やりがい」で「ボランティアやバイト」というところで真っ先に思い浮かんだのが「ディズニーリゾート」の「キャスト」さんです。お給料的には時給数字をハッキリ公表しており、間違いなく楽なお仕事ではないとは思いますが、キャスト全員に特典が保証されており、教育プログラムやキャリア支援プログラムもある。
 働き方にも選択肢が用意されており、まあ確かにこれはこれで「やりがいを強くPR」しているのは間違いありませんが、しっかり報酬・褒賞を用意しているからこその話です。まあ、個人的にあの夢の国は「この上なく現実的で資本主義的な夢」の国だと思っており、ディズニー好き好きという感覚は全くありません。単純に、「やりがい」は良いけど「報酬」も当然必要だよね、というたとえとして出しているだけです。
 ちゃんと報酬を保証していれば、変にPRを空振りするより必要数が集まるように思うのですが……。ぱらっと募集要綱案のページも見に行きましたが、少なくとも「無報酬・交通費その他自己負担」でもやろうと思える内容ではないかなぁという印象。まあそも私では応募要項を満たさないとして弾かれるでしょうが、それだけの要求ラインを「ボランティア」に求めること自体がどうなんだろうなー感も。
 うん、恐らくこの「やりがいをPR」してボランティアを増やそう作戦は、ずっこけることになるでしょうね。

 ではでは。今回の更新はこれくらいにて。

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