黎明の廃人日記

最近はやや更新が途切れがち、斜めに流し読み。
貴方にも私にも人生の役には立ちません。

あと何年保つかなぁ?

2012年03月26日 21時21分12秒 | Weblog
3月26日分。

 毎度。土日よりもむしろ、月曜日の方が炊事家事をマジメにやることが多いという、ズボラの極致まで行ってしまったこの性分をどうしたものか……。幽霊です。実際には、土日に洗濯・アイロン掛けをさぼって、月曜日の夜に慌てて一週間分を片付けるというのが定例化しているだけなのですが。どうにもこうにも、土日は「電池切れ」のまま一日寝てしまうことが多くて困ります。いやはや。

 昨日に某『攻殻機動隊』の「デコット」の話なんてものを出したわけなのですが、あそこから更に関係ない方向へ頭がすっ飛んで、デコットの耐用年数って何年だろうなーとか、本格的に訳のワカランことを考えておりました。ホント、自分のオツムの中身は一体どういうことになっているのか、いっぺん解体してみたい……あ、オツム自体が空っぽだから、解体しようにも解体するブツが無いですねウェヒヒ。なお、デコットそのものは、今日のこれ以降のお話には関係ありません。あしからず。
 さて、皆様が「耐用年数」という言葉を聞いて思い浮かべるのは、いわゆる「製品寿命」のことかと思われます。ところがどっこい、私が考える方の「耐用年数」というのは別の概念で、いわゆる「法定耐用年数」という、「税金計算のときに使う方の耐用年数」なのです。いや、何せ会社で経理の中の人をやっておりますし、担当業務に固定資産管理が含まれているため、減価償却やら耐用年数やらという概念にブン回される会社員生活をしておりますれば、これもまたやむなしというものです。
 ざっくり説明すると、減価償却というのは、デカイ金額出して買ったブツを、複数年かけてちまちまと費用処理することです。例えば……そーですね、五万円の高級ウィスキーのボトルを買ったとしましょう。で、ちょっくらだけ飲んで、ボトルキープしといて貰うとお考え下さい。こんな高いものですから、一気に飲みきっちゃ勿体ないってんで、半年とか一年くらいかけて、キープのボトルからちびちび飲んでいくことになるかと思います。つまり、このウィスキーの五万円の価値は、ちびちび飲んでいる期間中、ちょいとずつ減ってはいきますが、ずーっと存在していると。
 このちびちび飲んでいる期間のことが「耐用年数」ってわけです。ただし、税金が絡むんで、税法で耐用年数って決められちゃってるんですけどね。だからまあ、奥方様から、「高い物なんだからそれで二年保たせなさいね(にっこり)」なんて釘を刺されるような感覚と思って頂ければ。実際には、もっと一回にたくさん飲みたい、もっと早く飲んでしまいたいと思うところですが、実状がどうあれ、二年なら二年保たせろと言われてしまう。これが、「製品寿命」としての耐用年数と、「法定耐用年数」の違いのイメージになります。

 これがまた、実態と法定耐用年数が噛み合っていないというのは、結構ある話でして。例えば、パソコンの法定耐用年数は4年、サーバは5年です。……正直、パソコンを酷使している人にして見れば、そんなに保つもんかいとお思いかと。実際、サーバが5年ってのはキツイ状態です。しかも、過去の税法の都合で、5年経っても実はまだ「残存価格」というメンドクサイものが残ってしまって、価値がゼロになっていないケースが多数あります。おいぃ、それでいいのかぁ?
 んでもって、このイマイチ合致してくれていない法定耐用年数が、毎年の減価償却額の決定要因そのものでありまして……。しかも、この法定耐用年数の決め方というのが割とアバウトな括り方をされているため、毎度毎度またどの区分のどの耐用年数を使ったものやらと頭を悩ませるわけですが、それはまあまた別のお話。法定耐用年数を過ぎてなお使っているブツというのは結構あるものだし、逆に、法定耐用年数よりよっぽど早く吹っ飛んでしまうブツもまあ、よくあります。ヤレヤレですよ。
 余談ですが、昨今延々と話題の原子力発電の設備についてだって、一応は法定耐用年数が適用されている筈です。ちょっとハッキリこの年数というのが耐用年数の一覧表に見出せなかったのですが、ネット上では「16年」という記載をよく見かけます。火力発電系なら、「15年」とすぐ一覧からそれらしいのを拾えるんだけどなぁ。他の表に別出しされてるのかしらん……普段、発電設備系の耐用年数なんて調べないので、パッと見つけられない罠。でも、実際の原発って、16年とかどころじゃなくて、もっと延々使ってるんですよねぇ。減価償却は、とっくに終わってるわけだよねぇコレ。税務監査とかで、普通の企業なら、絶対こんな耐用年数超過は指摘されるところなんですけどねー。ま、良いか別に。
 これ、この先に日本も巻き込まれる国際会計基準(IFRSってやつです)だと、どーなるのやら。あちらさんの基準では、税法の方の耐用年数と、企業の会計で使う耐用年数がズレちゃうようなものになってしまうんですよ。で、耐用年数は、その資産の実態に合わせて自分トコの会社で決めなさいと。となると、原発設備(建物は別です)の耐用年数って、書き直しになっちゃうんだろうかなー。ちなみに、税法と会計がずれた場合、税金計算のときには差額を調整しないといけないってんで、これがまたメンドクサイことこの上なくってもー……あ、仕事の愚痴になってしまいました。
 あんまり馴染みのない概念ですが、結構そこら辺に存在しているかもしれない概念なんですよ、と。まあたまには、本業の関連の話も書いてみました。たまに以前も書いてた気がしますが。

 ではでは。ひゅう、どろん。

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