香美市香北町 ロータスグラノーラの服部雄一郎です。
第4回:アメリカに渡る
ごみがすっかりおもしろくなった私は、ごみの「海外事情」も見てみたくなりました。
既に30代半ば。
「海外に行くなら、人生のラストチャンス!」と、大慌てで留学準備を進めました
(小さな町の公務員が海外に行けるチャンスと言ったら、もはや退職して留学するよりほかなかったのです)。
早朝勉強の日々が報われて、1年半後、
晴れて「全米一リベラル」と言われるカリフォルニア州バークレーに家族で引っ越すことができました。
「オーガニック」「ゼロ・ウェイスト」「菜食」「エシカル」など、
日本ではまだまだ「ごく一部の例外」のような考え方が、
ごく自然に根づいているバークレーでの2年間は、すばらしいものでした。
大学院では、経済学や環境倫理学などの観点から廃棄物政策を学び、
同時に近隣の廃棄物NGOでインターンをしたり、
授業の一環で「学生コンサルタント」として州の廃棄物部局とプロジェクトをしたりと、
盛沢山な毎日でした(言葉にするとたいそう立派に聞こえますが、
そこは所詮学生―しかも外国人で言葉の不自由な―ですから、大した成果は出ていません)。
カリフォルニア州は、ゼロ・ウェイストを推進する先進地ですが、
移民も多く、教育レベルもまちまちなお国柄、
ごみの分別はわずか3分別ときわめてシンプルです。
コンポスト(生ごみや草木のほか、ピザの紙箱やキッチンペーパーなどもここに入れてOK)、
リサイクル(缶も瓶もペットボトルも段ボールもすべてまとめて入れる)、
ごみ(それ以外のすべて)
の3分別でリサイクル率60%。
対する日本は、どこも10~15分別なのにリサイクル率は20%。
こんなところにも、「几帳面なのになぜか結果を出せない日本人」の辛さを感じた次第です。(つづく)
第4回:アメリカに渡る
ごみがすっかりおもしろくなった私は、ごみの「海外事情」も見てみたくなりました。
既に30代半ば。
「海外に行くなら、人生のラストチャンス!」と、大慌てで留学準備を進めました
(小さな町の公務員が海外に行けるチャンスと言ったら、もはや退職して留学するよりほかなかったのです)。
早朝勉強の日々が報われて、1年半後、
晴れて「全米一リベラル」と言われるカリフォルニア州バークレーに家族で引っ越すことができました。
「オーガニック」「ゼロ・ウェイスト」「菜食」「エシカル」など、
日本ではまだまだ「ごく一部の例外」のような考え方が、
ごく自然に根づいているバークレーでの2年間は、すばらしいものでした。
大学院では、経済学や環境倫理学などの観点から廃棄物政策を学び、
同時に近隣の廃棄物NGOでインターンをしたり、
授業の一環で「学生コンサルタント」として州の廃棄物部局とプロジェクトをしたりと、
盛沢山な毎日でした(言葉にするとたいそう立派に聞こえますが、
そこは所詮学生―しかも外国人で言葉の不自由な―ですから、大した成果は出ていません)。
カリフォルニア州は、ゼロ・ウェイストを推進する先進地ですが、
移民も多く、教育レベルもまちまちなお国柄、
ごみの分別はわずか3分別ときわめてシンプルです。
コンポスト(生ごみや草木のほか、ピザの紙箱やキッチンペーパーなどもここに入れてOK)、
リサイクル(缶も瓶もペットボトルも段ボールもすべてまとめて入れる)、
ごみ(それ以外のすべて)
の3分別でリサイクル率60%。
対する日本は、どこも10~15分別なのにリサイクル率は20%。
こんなところにも、「几帳面なのになぜか結果を出せない日本人」の辛さを感じた次第です。(つづく)
※ この記事は、NPO法人土といのち『お便り・お知せ』2019年11月号より転載しました。
管理人記
を翻訳・出版した服部さんによるエッセイです。
を翻訳・出版した服部さんによるエッセイです。