あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

6年目のロウバイ

2008-01-19 08:11:41 | 植物

 冬に咲く花はどれも好きです。 サザンカ、椿、水仙、梅・・・・ たいていの花はうちにあるけれど蝋梅(ロウバイ)だけはありませんでした。 蝋でコーティングしたような透明がかった花びら、直線的に伸びた枝ー、寒さに耐えて咲く凜とした美しさがあります。


 そのロウバイの苗をやっと手に入れたのは6年前、K小学校に赴任したときです。 園芸好きの校務員さんが種を蒔いたら、たくさん芽が出て、苗を校庭にも植え、残りをみんなで分けたのだそうです。 まだ2本余っているからと、下さいました。
 わたしは1本をはたけのすみに、1本を鉢植えにしました。 残念ながら鉢植えは枯れてしまいましたが、畑に植えた1本は無事に育って今、1メートル足らずの木になっています。
 
 植えてから3年目、校庭のロウバイは花を咲かせました。 校務員さんのうちのも咲いたそうです。ところがうちのロウバイは待てど暮らせど蕾を付けず、翌年も、またその翌年も夏に葉っぱだけを茂らせておりました。 そして6年目、ようやく蕾を付けたのです。


 久々にロウバイを見に行きましたら、2,3輪花を咲かせていました。 やっぱりいい、かわいい。



 蕾を数えたら、初咲きにしては多く、53個もありました。 6年間力をためて一気に花を咲かせようとがんばったんですね。


 こちらは道ばたにあるおうちのロウバイ。 こぢんまりと形よく枝を整えて、びっしりと花を咲かせています。 毎日通るたびにそこだけにぎやかな町の灯りがあるようで楽しみです。 もう1ヶ月くらい咲いています。 ある女性園芸士さんがロウバイのことを「天然のイルミネーション」と称していましたが、「なるほど」と思わせる咲きっぷりです。



 こちらはロウバイの実。 遠くからでも目立つ黒々と厳つい実で、あの可憐な花がこんな実をつけるなんて、と驚いてしまいます。


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たまねぎは今ー

2008-01-17 22:08:07 | 植物

 つい一月ほど前、ハウスの近くの田にこんな機械が置いてあるのを見つけました。 いったい何をするものでしょう。



 しばらくしてこの田んぼの持ち主がやってきて苗の入った箱を何個も積み上げました。 そしてゆっくりと機械を動かしていきます。 広い田んぼでたった一人で作業です。



 丸2日はかからないうちにこのとおり。 きれいに並んで植わっているのは、たまねぎです。


 


 もう30年近く前、わたしもタマネギ植えを手伝ったことがありますが、本当に寒くて辛い作業でした。小雪混じりの寒い中、広い田んぼに一本一本手植えしていきました。 とても時間がかかるので、どこの農家も親戚を動員して、お手伝いを雇って、人海戦術で植えていました。 あのころこんな機械があったらどんなに楽だったか。 


 植えてから1週間ばかりたったタマネギはこんな様子。 セキレイがいるのは土の中の虫を食べているのでしょう。 葉先を切るのは、機械で植えるのにじゃまになるからだと思います。 切ったところから少し枯れます。 でもそれ以上枯れることはなく、そのままです。



 そして一ヶ月たった今も、タマネギはこんなまま、大きくなった様子がありません。 寒い中を植えてちっとも成長しないんなら、もっと暖かくなって植えたんでもいいんじゃないか、そんな気がしないでもありません。 でも、今、タマネギは地中で盛んに根を張っているんだそうです。 だから春先に大きく成長させるために、今肥料をやるんだとか。
 ふ~ん、 寒くなったら成長を終え、収穫する野菜がほどんどなのに、タマネギはわざわざ、寒さの中のしかも見えないところでがんばってるんですね。 ま、そんなに道徳的にとらえなくてもいいんですが、自然界から学ぶことは多いです ^^。


 ところで、1年前から家庭菜園を始めた、さる方が、野菜作りはなかなか難しいもんだとこぼしておられました。
「タマネギもだめ。 ちっとも大きくならない。 もう抜いてしまおうかと思ってる。」


 ちょっ、ちょっと待って。 


「タマネギって、春になってから太るものよ。」
「ほんと!? じゃあ、春を楽しみにしとこう。」


 おしゃべりしててよかった。   

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霜の朝

2008-01-16 23:29:34 | くらし

 昨日の朝は、霜で一面真っ白でした。 久々に冬らしい景色になりました。



 大根の葉も粉砂糖を振りまいたよう。



 年末に植えたにんにくです。 寒さの中ですっくと伸びています。 斑入りのオリヅルランのように見えます。



 子どものころ、先生が霜柱の話をしてくれたのを夢中で聞いた覚えがあります。 踏むとさくさくと音がするという氷の柱は、あこがれのひとつでした。 子どものころのわたしは霜がおりても、雪が降ってもうれしかったものです。 


 「大霜の日はぬくなる(暖かくなる)」というのが母の天気予報です。 そのとおり、遅方の太陽が昇ってきた空は、快晴でした。


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かわせみやーい (再び現る)

2008-01-16 00:04:30 | 生き物

 「カワセミの写真を撮る」
 そう決めたわたしは、毎日毎日カメラを持って、かわせみのいた道路に目をこらすようになりました。 
 年末の12月28日11時過ぎ、車で帰っていると、突然、車のすぐそばから飛び立った鳥。 しまった!この時間には現れないと思いこんで無防備に走ってしまいました。 かわせみは決まった時間に決まった場所に現れると聞いていたものですから。 前回かわせみを見たのは午前8時過ぎだったのです。


 かわせみは前方のしきびの木にとまりました。 しめた、何とか近寄って撮らなければ。 車をそろそろと近づけ、車内からパチリ。



 どうでしょう。 写真の真ん中よりやや左、茂った木の下の方に茶色いものが見えますか? ・・・・・
いくらピンぼけでもいいと言ったって、こりゃだめですね、やっぱり。 


 それでも今年になって何回か見かけました。


1回目ー いた! 水路にかかった細いコンクリートの橋の上でじっとしています。 この日わたしは自転車でした。 自転車にまたがったまま両足のつま先で立ちカメラを構えます。 うう・・自転車のバランスを取りながら焦点を合わせるのはむずかしい。 でもなんとか撮った!
 カメラから目をはずすと、かわせみのくちばしには白く光るものが。 おお、魚をくわえてる。すごいすごい。 かわせみは何度か魚をくわえなおすと、藪の方へ飛んでいってしまいました。 あ、魚に見とれてる場合じゃなかった。 でも1枚とれたからいいか。
 改めて撮った写真を確認するとー。 あれ? かわせみがいない??? どうやらシャッターを押した瞬間にかわせみは川へ飛び込んで魚を捕っていたらしいのです。


2回目ー またいた! 今度は近い。 気づいてない。 カメラ、カメラ。 ありゃ、カメラを忘れてきた。


3回目ー またまたいた! 今度は道の上じゃなくて一段さがったところ。 草に紛れてわかりにくいです。 とりあえず一枚。


 


 豆粒どころかゴマの一粒くらいの写真。 まあ、1枚目よりはましか。 もう少し近づいてもう一枚・・・・と思ったところで向こうから車がー。 あ~あ、逃げてしまいました。


 車が行ってしまった後すこしだけ待ちましたが、帰ってきませんでした。 田んぼの中の道とはいえ、農作業車が行き来するこの道ばたでかわせみを見るのはなかなか難しいということがわかりました。 


 4回目ー 田んぼから帰る11時過ぎ、また車のすぐそばから青い羽根をきらめかせて飛んでいくのを見つけました。 こんどこそ。 
 かわせみはどんどん遠ざかります。 今日もだめか、とあきらめかけたとき、道から50メートルくらい離れた田んぼのあぜにとまりました。 幸いなことに道が広くなって駐車するスペースがあります。 かわせみは車の真っ正面で水面を見つめています。 フロントガラス越しに何枚か撮しました。 またまたゴマ粒みたいですが、なんと魚をくわえているんですよ。 



 自慢げに弟に見せましたら、ガラス越しじゃだめだと言いいます。 わかってます、わかってるけどどうやってフロントガラスを開けるのよ。 そっと車をおりて一歩近づいただけで気づかれてしまいました。



 美しいカワセミの写真を期待された皆様、期待を裏切ってごめんなさい。 わたしの性能の悪いカメラ(買ったときは最新型だったんですけど)では、豆粒ほどの写真も撮れません。

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かわせみやーい (出会い)

2008-01-15 00:59:58 | 生き物

 第2のスクープ写真を狙っています。 
 


 庭先でキジを見つけた日から2,3日たって、今度は田んぼへ行く道で変わった鳥を見つけたのです。 水路のそばの道路上でじっとしている見かけない鳥。 くすんだオレンジ色の胸、細長くやや下に湾曲したくちばし。 


 え? もしかしてかわせみ
 


 もうちょっと近くで見たい! でも鳥はわたしに気づいて水路の上をすべるように飛んでいきました。つばさに光る青い羽根。 まちがいない、かわせみです。
夫に話すと、
 「おう、羽のきれいな鳥がそこらへんにおるぞ。」
という返事。 なんだ、知っているのなら早く教えてくれたらいいのに。
 かわせみを見たのは生まれて初めてなんです。 なんとなく山の清流に住むというイメージがあった鳥、それがこんなに身近にいるなんて。
 写真が欲しい・・・・そんなときは弟頼み。 たくさん鳥の写真をとっていたから、かわせみの写真もあるかも。 実家に行ったとき聞いてみたら、
 「かわせみはない。」 
というつれない返事。 でも、弟も、母も実家の近くの川で見たことがあるんだそうです。 そういえば知り合いの先生が、家の裏のきたない川にかわせみがいると話していたっけ。 かわせみって清流でなくても住めるんですね。 
 


 それにしても証拠写真が欲しい。 ピンぼけでも豆粒のような写真でも、実際にいるんだという写真がなければー。
 あの日以来わたしは毎日カメラを持って田んぼへ出かけるんですけど、かわせみは出てきてくれないんです。 そのかわり、


 かわせみのいたところでじっと川を見つめているあおさぎ。 一時は毎日のように現れました。 



  ごいさぎの真上でやはり川をのぞいているのは、こさぎでしょうか。 はとより少し大きいくらいの真っ白な鳥です。



 また、別の日には黄セキレイ。 これも魚をねらっているのかしら。 かわせみのライバルは多いようです。 以前より増えたとはいえ、農業用のちいさな用水路にそんなにたくさんの魚がいるとも思えないのですが。



 残念ながら、どの鳥も近づくとすぐ逃げてしまうので、わたしのカメラではうまくとれません。 

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まる裏俳句甲子園

2008-01-14 01:09:10 | くらし

 昨夜、突然に誘われ、即決で行くことに決め、今日の午後行ってまいりました。 


 これです。



 といってもわたしは俳句を作っているわけではなく、単なるひやかし、いえ鑑賞にです。


 会場は、松山市道後にある「子規記念博物館」。



 十分余裕があったはずなのに、駐車場さがしに手間取り、着いたのは開始5分前でした。(道後って駐車場が少なすぎる) ステージの上はもう対戦の準備ができております。



 この「まる裏俳句甲子園」は、夏に行われた高校生対象の「俳句甲子園」と同じルールで、高校生以外の大人たちが3人一組のチームを組み、作句と鑑賞のディベートを競うというもの。 決勝に残った8チームのトーナメントで優勝者が決まります。 一回戦が終わった後、優勝チームを予想し、当たった人の中から抽選ですばらしい賞品をもらえるというイベントもありました。


 わたしは1位も2位のチームもあてました。 うん、わたしの鑑賞もまんざらではないな・・・とひそかにうぬぼれております。


 優勝チーム「ぴとり」さんたちの表彰風景。



 そっくりかえってカメラを構えているのはスタッフではありません。 出場8チーム随一の人気者、汗っかきのかび○さん。 2位のチームのメンバーです。 冬だというのにせんすをぱたぱた、出場しているときもステージ上からカメラをパチパチ。そのユーモラスなしぐさに会場は沸きました。 


 兼題は、「炭」ー 現代ではバーベキューくらいしか利用しないのではないかな。 その意味で若い人にはむずかしそう。 「寒卵」ーへえ~、冬の卵って季語なんだ。 うちのにわとりも冬になってめっきり卵を産む数がへったけど、スーパーに行けば年中手に入る今では、寒卵のイメージはわきにくいです。そして決勝は「雪」ー誰もが詠み尽くした題で、独創的な心に残る作品を作るのは難しそうでした。
 俳句は創作、とはいうものの結局はその人の経験や人生観が色濃く反映されるものだと思いました。 その意味で高校生の作る俳句とは違った「重み」がありました。


 審査員の皆さんのコメントもいちいち納得、鑑賞が一段と楽しくなりました。
 そして会場で、意外な人と遭遇、俳句人口の広がりを実感したのでした。


 訂正  新聞を読んでいたら、高校生以外の大人たちではなく、大人たちでも ということでした。 そういえば8チーム中最年少は平成3年生まれのお嬢さん、高校生ですね。
 若っ!

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とうどうさん(どんど焼き)

2008-01-12 23:47:29 | くらし

 今朝、地区の放送塔からお知らせの放送が聞こえてきました。 明日の朝、とうどうさんを燃やすので、お餅をもって参加してくださいとのこと。 
 結婚して間もなくのころ「とうどうさん」の話題がでたのですが、わたしには何のことだかわかりません。 わたしは、どんど焼きという、どこか遠くの地域の言葉は知っていたのに、自分の住む地域のものは知らなかったのです。
 とうどうさんというのは、正月に飾ったしめ飾りを集めて、笹やわらとともに円錐形に組み立て、小正月に燃やすというものです。 その火で餅を焼いて食べると1年間健康に過ごせると言われています。 以前は1月15日の成人式の日に燃やしていましたが、成人式が第2月曜日になったため15日に近い日曜日にするようにしたらしいです。


 神社の広場に作られたとうどうさん。



 うちの方では、とうどうさんを作るのは老人クラブや地域の有志の皆さん。 1週間前の日曜日、家々を回ってしめ飾りを集めてくれました。 もう20年も前、わたしがPTA役員をしていた頃は、子どもたちがしめ飾りを集めたり、とうどうさんを作るお手伝いをしたりしていました。 そしてわたしたち役員は、大量のおでんを作って、大人や子どもたちにふるまっていました。 今でもPTAの皆さんがお世話をしている地域があります。
 でも、どこでもとうどうさんを作っているわけではないようで、 こうした伝統を守っているところの方が少ないです。


 とうどうさんを燃やすのは早朝のまだ暗いうちです。 朝寝坊のわたしは、1回しか行ったことがありません。 参加した皆さんにぜんざいをふるまうというのでPTA役員としてお手伝いに行ったときだけ。
 ところが今朝の放送によると、燃やす時刻は朝の8時だというー。 とうどうさんも様変わりしているようです。 8時ならいけるかな? いや、やっぱりだめだ~、 きっと間に合わない。 それよりも何よりも、今日は朝から大雨で、とうどうさんは中まで湿っているはず。 明日の朝火をつけて燃えるんだろうか?

 出かけたついでに様子を見てきました。   



 心配することはなかった。 とうどうさんはぬかりなく、ビニールシートで覆われていました。 地域の方のきめ細かい努力に支えられて伝統行事が守られているのだな、と思いました。
 


 ところで、この写真、とうどうさんに似ていると思いません?



 甘い大根の頭部を切って水につけておいたところ、新しい葉がどんどん出てきてこんなになったんですけど。

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ゆずマーマレード

2008-01-11 23:39:56 | くらし

 みかんの話はいっぱいあるけれど、いつかまたー。 きょうは、ゆずの話題を。


 昨年の冬至前にゆずを安く売っていたので買いました。 そのまま冷蔵庫に眠っていたのですが、きのうようやく果汁をしぼって、皮をマーマレードにしました。


 10個ほどのゆずをしぼってこれだけ。 ポン酢のびんに3センチほど。 種がやたらとあってめんどうですが、ゆずのさわやかな香りが台所に広がりました。


   


 何年か前、やはり大量のゆずを手に入れて二つ割りにし、果汁をしぼった皮を全部お風呂に入れたことがあります。 お風呂に入れた皮は、果汁ほどは香りは強くなく、ちょっと期待はずれではありましたが、それでもいい匂いがしました。 さて、問題は湯船に入ってから・・・・・


 体中がちくちくするのです。 え? どうして? 体が冷えてたから? でも、体が温まってもちくちくはおさまりません。 お湯をまぜればよけいちくちくするしー。 
 それはどうも、皮に残った酢のせいのようでした。 わたしはごく薄い濃度ではありましたが酢酸のお風呂に入ってしまったのです。  ゆずを丸ごとお風呂に入れてそのまま捨ててしまうのはもったいない、せめて果汁をとってから、と考えたのが間違いのもとでした。 
 


 それからは、わたしは丸ごと利用するために皮をマーマレードにしています。


 作り方は、二つ割りにしたゆずの皮を細く千切りにして水を入れてぐつぐつ煮るだけ。 ただ、一煮立ちした汁はいったん捨てています。 わたしはゆずの苦みが強いのは好きではないので、一度煮汁を捨て、苦みを減らすのです。 その分香りは弱くなりますけど。
 ちょっと酸味がほしいときは、しぼったゆずの果汁を少し入れます。


 さっそくヨーグルトにかけて食べました。



 うん、おいしくできました。  

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まだ、みかん・みかん・みかん・・・・

2008-01-11 01:32:28 | くらし

 みかんジュースネタならまだあるーみかんジュースで作ったあけぼのずし


 愛媛の学校栄養士さんたちが作った料理で、初めて登場したのはいつごろだったかしら? 献立表にのっていたのは「あけぼのずし」だったか「あけぼのごはん」だったか、それすらもよく覚えていませんが、「いったい何なんだろうね。」と、職員室でも話題になったのは覚えています。 給食放送で、それがお酢の代わりにみかんジュースを使ったお寿司だと知って教室は騒然。
 「おえっ~」 と言う者あり、「やった~」と言う者あり、それぞれに期待を込めて食べたその味は?


 「こんなものか。」
 お酢を使ったほど酸っぱさはなくまろやかで、でもなんだか気が抜けたような・・・・ みかんジュースの味も香りもさほどではなかったような。 中途半端な印象でした。


 「あけぼのずし」が登場するのは年に1回、もなかったような気がします。 昨年久しぶりにメニューに出ましたが、ある先生がぽつりと、
 「わたしは、お寿司はお寿司で、ジュースはジュースで、ふつうに飲みたい。」


 Aさんの住んでいるところでは、「あけぼのずし」と言わず「みかんずし」と言うそうです。 その作り方は、ご飯をみかんジュースで炊き、合わせ酢に「みかん酢」を使うのだとか。みかんのかおりがぱあーっと広がってとてもおいしいんだそうです。つまり、みかんジュースは夜明けのほんのりと明るいオレンジ色を出すため。 お寿司の味は酢を使ってしっかりと付ける、ということです。 それならばお寿司としても十分おいしいはず。 今までわたしが食べてきたのは、ジュースで炊き込んだごはんに具をまぜただけの「あけぼのごはん」ではなかったのでしょうか。


 さて、みかんジュースが余っているので、Aさんに教えてもらった「みかんずし」を作ってみました。 「みかん酢」は南予にはあるらしいのですが、こちらでは売ってないのでふつうの「ミ○カン酢」を使いました。


 まず、ご飯をジュースで炊きます。
 あれ、ジュースの分量はどうだったかな? 水を混ぜるんだっけ? えい、全部ジュースにしちゃえ! というわけで混じりっけなしのジュースで炊いたところ


 


 おなべがこんなにこげてしまいました。 炊きあがる時間もちょっと長めで硬いごはんでしたが、ジュースを温めた匂いが広がって、しかもつやつや、ピカピカ。 あまずっぱいごはんでした。 そうそう、給食で食べたのはこれを薄めたような味。


 別ににんじんやごぼうなどあり合わせの具を煮ておきます。 合わせ酢はジュースの甘さを考慮して砂糖を控えめに、とアドバイスされました。


 これらを混ぜ合わせれば、「みかんずし」の出来上がり。


 


 「春は曙・・・」 春らしく菜の花を塩ゆでして飾ってみました。
 みかんジュースの香りのする、甘酸っぱい、おいしいお寿司でした。

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みかん・みかん・みかん・・・・

2008-01-10 00:39:04 | くらし

 先日、ひねるとみかんジュースの出る蛇口が松山空港に設置されたと、報道されていました。 1月5,6,7日の3日間だけだそうですが、愛媛のブロガーたちがこのネタに飛びついたことは言うまでもありません。 いくつかのブログの中でおもしろかったのは、蛇口の舞台裏をレポートしたブログで、なんでも人間がペットボトルからジュースの補給を行ってたそうです。 まあ、同じ人手をかけるなら、紙コップに入れて「どうぞ」とわたすよりは、蛇口からジュースが出る方が楽しかったと思います。

 それはさておき、近くのJAの支所にこんなコンテナが6個あるのですが、ごらんのとおり、みかんがいっぱい入っています。 年末には6個のコンテナすべてにみかんが山盛りになりました。 わたしがよくおじゃまする○ねね○さんのブログには、タイのココナッツファームのココナッツの山が出てきて、小屋が埋もれるくらい積み上げられているのですけれど、このみかんだって数では負けないと思います。 ただ、一つひとつが小さいので分が悪いですがー。

 

 このみかん、ジュース用です。 ここらあたりのみかんは、酸味が強いので生食用にせずジュース用として出荷するのです。 そうは言ってもけっこうおいしいんですよ。 うちにはいただきもののみかんがごろごろしていますが、甘酸っぱく濃厚な、ジュースそのものの味です。  あたりまえか。

 

              ***** みかんジュースを使ったお料理 *****

 

 この間、料理研究家のAさん(もはや仲間内では、こう呼んでいます)に教えてもらったみかんソース煮というものを作ってみました。
  写真を見る限りでは飴色の鶏肉がたいへんおいしそうではありましたが、わたしは鶏はパス。 代わりにボロニアソーセージで作ってみました。

 詳しくは紹介できませんが、みかんジュースを使うのが新鮮ですね。 仕上げにみかんの輪切りを入れて出来上がりです。 誤算だったのは、ソーセージはかなり塩分が多いということ。 ソースの味見をしたときはちょうどいいと思っていたのに、ソーセージにからませると塩辛くなってしまいました。 それでせっかくのソースを半分捨て、ジュースを足してやりなおしました。

 例によって娘は警戒して、すぐには口に入れずはしでつついております。 
 「どう、お味は?」
 「この火を通したみかんがおいしいかおいしくないか判別する口を持ってない。」
 ああ、つまりは 「わからん」 と言うことですね。
 「ソーセージはすごいおいしい
 ジュースの甘みと酸味がマッチして、甘ずっぱくさっぱりしたソースです。きっと鶏肉で作ったのはもっとおいしいんだろうなあ。

 

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