あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

たまねぎは今ー

2008-01-17 22:08:07 | 植物

 つい一月ほど前、ハウスの近くの田にこんな機械が置いてあるのを見つけました。 いったい何をするものでしょう。



 しばらくしてこの田んぼの持ち主がやってきて苗の入った箱を何個も積み上げました。 そしてゆっくりと機械を動かしていきます。 広い田んぼでたった一人で作業です。



 丸2日はかからないうちにこのとおり。 きれいに並んで植わっているのは、たまねぎです。


 


 もう30年近く前、わたしもタマネギ植えを手伝ったことがありますが、本当に寒くて辛い作業でした。小雪混じりの寒い中、広い田んぼに一本一本手植えしていきました。 とても時間がかかるので、どこの農家も親戚を動員して、お手伝いを雇って、人海戦術で植えていました。 あのころこんな機械があったらどんなに楽だったか。 


 植えてから1週間ばかりたったタマネギはこんな様子。 セキレイがいるのは土の中の虫を食べているのでしょう。 葉先を切るのは、機械で植えるのにじゃまになるからだと思います。 切ったところから少し枯れます。 でもそれ以上枯れることはなく、そのままです。



 そして一ヶ月たった今も、タマネギはこんなまま、大きくなった様子がありません。 寒い中を植えてちっとも成長しないんなら、もっと暖かくなって植えたんでもいいんじゃないか、そんな気がしないでもありません。 でも、今、タマネギは地中で盛んに根を張っているんだそうです。 だから春先に大きく成長させるために、今肥料をやるんだとか。
 ふ~ん、 寒くなったら成長を終え、収穫する野菜がほどんどなのに、タマネギはわざわざ、寒さの中のしかも見えないところでがんばってるんですね。 ま、そんなに道徳的にとらえなくてもいいんですが、自然界から学ぶことは多いです ^^。


 ところで、1年前から家庭菜園を始めた、さる方が、野菜作りはなかなか難しいもんだとこぼしておられました。
「タマネギもだめ。 ちっとも大きくならない。 もう抜いてしまおうかと思ってる。」


 ちょっ、ちょっと待って。 


「タマネギって、春になってから太るものよ。」
「ほんと!? じゃあ、春を楽しみにしとこう。」


 おしゃべりしててよかった。   

コメント
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