石鎚山に登った翌日、土小屋付近は猛烈な風が吹き荒れたそうです。そして翌々日には山頂に霧氷のニュース。あの日を境に一気に冬になったようなお天気でした。
今、冬に向かって虫たちはー
お茶の木のそばを通ると小さな羽音が聞こえました。冬を前にして少なくなった花を求めて、お茶の花に蜂たちが群がっているのでした。
ミツバチは忙しく動いてなかなか写真を撮らせてくれませんでしたが、こちらのハチはわりとおっとりしています。
オオマルハナバチーハエの仲間だそうです。(himesijimiさんありがとうございました。)
ハチと言えば、例のアシナガバチですが、上の方は空になったみたいで、下の方だけに集まっていました。数も減ったのかな?
巣を揺らさないように、そうっと、そうっと、絡んだ蔓を切っていると、いくつものカマキリの卵を見つけました。
木の幹に生むのはいいとして、不安定な蔓に産み付けるのはどうなんでしょう。わたし、何個も蔓ごと切り落としてしまいました。卵のついたのだけまた木の枝に引っかけておきましたが、来年までもつかどうか。
カマキリってこんなに早く卵を産むんだったかなあ? どうも同じ種類の卵のように見えます。オオカマキリと思われる卵はまだ見つけていません。
そして成虫もまだ生きています。
先週は、キャベツ畑でコカマキリを見つけました。
娘が「金色のカマキリ!」って喜んでいましたが、金色に見えるかしら? 梨地の塗り物みたいなすてきなもようでした。こういう模様のついたのを見るのは初めてです。
それから1週間、大夫寒くなりましたが、また成虫をみつけました。 枯れ草の上で弱々しくうごいていましたのでハウスに入れておきました。
少し動くようになって、しっかりと葉っぱに止まりました。 ハラビロカマキリだと思います。
ハウスのでも毎年カマキリの卵を見つけます。今年も
ただ、ハウスで見つけるのは小さくて固い卵だけです。 よわっていたカマキリもハウスの中で卵を産んでくれるといいなあ。カマキリはハウスの中の悪い虫を食べてくれますから。
たとえばこんなのね。
きらきらとビーズみたいに光ってきれい。だけど、これはマンゴーの汁を吸う、カメムシの卵なんです。この夏カマキリの手を逃れたカメムシが産み付けたみたいです。 葉っぱ3枚分も。これは葉っぱをちぎって外へ放置しておきました。
そして、密になりすぎたストレリチアの葉っぱを切っていたら、こんなものを見つけました。
すてき、本物を見たのは初めて。
優曇華(ウドンゲ)・・・クサカゲロウの卵です。本で知ってはいたけど
おもしろい。
接写したのがきれいに撮れてないので写し直そうと探したのですが・・・・
ありません。 どこにくっついていたか分からないのです(涙)昨日、写真を写した後めぼしい葉っぱを切ってしまいましたから、もしかしてウドンゲのついた葉っぱも切っちゃったのかしら。ならばますます情けない。このウドンゲは幼虫になったら害虫を食べてくれるそうなので、農薬を撒かないハウスの中では大切な生き物なんです。まだ他にもひっそりとくっついていてくれますように。
もう一つおもしろいものを。
この中には多分ドロバチの幼虫がはいっていると思うんです。
これは意外なところで見つかりました。 ウマオが作った手作りの竹筒の下、私が動かさなければ誰にも知られずに成虫になって飛んで行ったのでしょうが。このような巣は、以前墓石に彫り込んだ墓碑銘のくぼみに見かけたことがあります。思ったより丈夫で、壊れにくいのです。そして長く使わなかった自転車の前かごにあったことも。そしてことしは草刈り中にも見つけました。
これを見つけると、弥生時代の壺を、完全な姿で発掘した気分です。(したことないけど)本当に、意外な場所に作っているんですもの。それに、少々のゆがみはありますが、形が同じ、大きさもほぼ同じ、芸術品です。
おまけ
芸術品のような巣をもう一つ
クモの巣も今はほとんどなくなりました。これは2週間くらい前に見つけたのですが、あまりにも大きくて立派だったので紹介しますね。
クモの巣も今はほとんどなくなりました。これは2週間くらい前に見つけたのですが、あまりにも大きくて立派だったので紹介しますね。
直径1メートル以上あったと思います。しかも高い。手の届かないところにありました。
対照的に小さくて,レース編みのように繊細なクモの巣。 これは大きいものでも直径2,3㎝。 白猪の滝に登る階段、一段ごとに巣をかけていました。
1週間ほど前からジョウビタキがやってくるようになりました。ヒンヒンという鳴き声を聞くと、いよいよ冬だなあと、ちょっと悲しい気分になります。