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キャリアパスポートは、教育現場に浸透するか 2

2020年08月26日 | 授業づくり
 昨日の続き

 「キャリアパスポート」なるモノを令和2年度から小中高で作成しなければならない。

 この「キャリアパスポート」は、教育現場に浸透するのだろうか?

 昨日は、校内で実践を導入するに当たっては、「簡単、楽しい、効果あり」の3つの条件を満たさなければならないと書いた。

 簡単について

 キャリアパスポートは「簡単」だろうか? これが一番のネックになると考える。

 目標用紙を校内で作り、振り返りカードも作る。

 夢の設定用紙や職業に関するカードも作ることになるだろう。

 そういう時間は、教育現場にはない。

 いつ作ればいいのだろう。


 どうしても「キャリアパスポート」を作成しなければならないとしたら、私からの代案としては、次である。

 「今実践で使っているキャリア教育に関する学習カードをすべて1つのファイルにまとめる」

 「そのファイルを次の学年に引き継ぐ」

 これならば、すでに各学級で行っている実践をまとめるだけですむ。

 こうすれば、(あまり)無理なく作成できる。


 「楽しい」について

 あまり楽しさを感じられない。

 特に導入のはじめは楽しさを見いだしにくいだろう。

 これが3~4年たった後なら、昔書いたことを懐かしんで読み、次の目標を書くかもしれない。

 そもそも、この「キャリアパスポート」の導入が文科省からのトップダウンであるが故に、どうしても「やらされている感」がする。

 だからモチベーションは高まらない。


 「効果あり」について

 これも分からない。

 そもそも、この「キャリアパスポート」を導入しようと考えた文科省の役人さん方は、自分自身でも同じようなことをしてきたのだろうか。

 「目標設定用紙」を書き「振り返り」をし、「将来の夢」を立てて、小中高と学んできたのだろうか?

 (文科省のエリートの中には、いるかもしれないなあ)

 現場の人間としては、「キャリアパスポート」を実践し、その労力に見合った効果があるとは思えない。

 もっと簡単な形で実践できる者を提案してほしい。
コメント
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