仕事の道楽化

 仕事が道楽になることを目指しています。

キャリアパスポートは、教育現場に浸透するか・・・現場の実践に必要な3つの条件が満たされていないのではないか

2020年08月25日 | 授業づくり
 「キャリアパスポート」なるモノを令和2年度から小中高で作成しなければならない。

「キャリア・パスポート」とは小中高校生が学習や学校生活の目標を設定し、達成度を自己評価するものである。

 どんなものかというと、

○ 小中高校生みんなが書く。

○ 1年間の目標や振り返りを書く。(自分の夢も)

○ ファイルなどに蓄積し、中学校や高校へも持ち上がっていく。

 今までも、各学級担任は、目標や夢を書かせたり、振り返りをさせたりしている。

 それを、全国規模で、全小学生、中学生、高校生にさせるというわけである。

 さて、この「キャリアパスポート」は、教育現場に浸透するのだろうか?

 疑問である。

 「やらされている感」をもちながら現場の教員は実践するのではないだろうか。

 なぜ疑問かというと、現場で協同実践する際に必要な3つの条件が当てはまらないからである。

 自分は、研究主任や教務主任など、何か校内で実践を提案する際に、気をつけた3つの条件がある。

 それは、「簡単、楽しい、効果あり」である。

 この3つの条件をクリアーしていれば、殆どの実践はしてもらうことができた。

 全校で一斉に実践できる。

 しかし、この3つのうち1つでもクリアーしていなければ、必ず失敗する。

 例えば、これまでに実践してもらえたのが、「朝の1分間ストレッチ」である。

 以前、体育の研究指定校に勤務していたときのことである。

 勤務校では、新体力テストでは、柔軟性の項目が著しく低かった。柔軟性が課題だった。

 そこで、学級で朝の挨拶した後、1分間だけ前屈を中心としたストレッチをしてもらった。

 簡単・・・1分間だけなので、簡単にできる。朝の挨拶の後だから忘れることもない。

 楽しい・・・ストレッチで体を伸ばすのは気持ちがいい。
      毎朝しているので、自分の体が柔らかくなった実感ももてるようになる。

 効果あり・・・続けたら効果が出るデータを紹介してから導入した。
      実践したその学校では、1年後の柔軟性が県トップレベルまで高まった。

 このように、いかに全学級で実践してもらえるかを考えて提案をしている。

 「キャリアパスポート」は、この3つの条件すべてを満たすと言えるだろうか?

ちょっと長くなったので、明日に続く

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする