Kitchen Troquet(キッチントロケ)食堂 Licht(リヒト)通販ベイクショップ

中目黒の小さな食堂。
2011開業から今までのこと、日々のこと。
2018から通販専門ベイクショップも始めました。

愛情

2011年10月06日 | 考えたこと
愛情とは手をかけた分だけ育つもの


ラーメンを食べてて、ふと そんなことを思いました。


「何でトマトラーメンを始めたんですか?」 とよく聞かれるのですが

それはふとしたきっかけ、ひとつの選択肢にすぎなかったような気がします。


大事なのは、そのメニューを育ててきたこと。


トマトラーメンを始めたころ、お客さんが入らなくて静かだった店内。

それでも、少数のお客様が来てくださるようになって

(今でも来てくださってる方も少なくないです


そのうち、「中目黒のOLさんが勧めるランチ」という企画で

テレビに取り上げて頂けることになり


それからぐぐっとお客様の数は増えましたが、そのときはクレームも増えました


もともと、ラーメン屋さんに不案内な私たちだったので

「替え玉ってどんなの?」「麺硬めってどのくらい?」と 

お客様に言われても分からないことがいっぱい出てきたのです




それからお客様の食べる様子を観察したり、

リクエストや、時にはクレームを頂戴したり、

中身の残された器を見ながら、ショックを受けたり、

どうしたらよりよくなるのか毎日考えて、

余所のお店に食べに行ったり、日々研究しました



そしてようやく、来てくださった方の大方がおいしいと言ってくださるくらいになり

気づけば、トマトラーメンがすごく好きになってました



前のお店を辞めると決めたときには

通って下さるお客様も増えてきていて、

手をかけて育ててきた、このラーメンを大事にしていきたいな~ と思って

Troquetのメニューで出すことにしたのです。



看板メニューや、名物って言われる料理は、いきなり生まれなくて

そのお店のお客様との対話の中でできてくものだなー と実感した日々。



しかも、それを自分たちでやってこれたこと

その結果、そのメニューに愛情を持てるようになったこと

それが大きな自信になりました



三浦綾子さんの小説の中にこんな一節があります。

何度も手をかけることだ、そこに愛情が生まれるのだよ。

ほうっておいてはいけない。人でも物でもほうっておいては、持っていた愛情も消えてしまう。




最初は好きじゃなくても、情をこめて手をかけていけば

そのうち本物の愛情に変わるんですよ


これは精神論でも 啓発のことばでもなんでもないです



もし 目の前に好きじゃない課題があったら

まず、それを好きになること

好きになったと仮定したら、どんな行動をとるかを考えること



そう考えられたら、いろんなことが楽しくなると思います。
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