☆My Everyday Life in Canada☆

カナダに来て18年。2人の子供達の成長記録やカナダの幼児教育など梅ちゃんからの日常エピソード色々☆

体罰への感覚の温度差

2019-12-06 | 子供の発達関連
体罰とは。。。体に苦痛を与える罰。

みなさんは、こちらの項目、どう感じましたか

1、注意しても聞かないので頬をたたく

2、いたずらしたので長時間正座させる

3、友達を殴ったので 同じように殴る

4、他人の物を盗んだ罰でお尻を叩く

5、宿題をしないので夕ご飯をあげない


厚生労働省が示した体罰の指針案だそうで、上記リストが体罰に値するかどうかとの問いかけに、批判殺到。。って本当に〜!!??

意見が賛否両論あるようですが、私はこのリストを見た時、迷わず「全て体罰にあたる」と思ったのだけど、どうやら みんながそう思っているようではないようですね。


また、時にこういった行為をしてしまう親御さん達の中でも
体罰だからいけないと認識しつつも、つい感情と衝動が抑えられなくて。。と 反省の気持ちがある大人と

これくらいの事、体罰なんて大げさでしょ。子供が悪いんだから。と思ってしまう大人とでは、さらに温度差があると感じます。

「いじめ」の定義と同じく 「どこまでがいじめか」=相手が嫌がっている、不快だと感じている事を続ける事はいじめ。
と、私は認識していますが

ここにも大人の感覚に温度差があるように、体罰についても こんなに温度差あるんだ。。。と、正直ショックを受けました。

想像ですが、今のようにインターネットから様々な専門知識を簡単に入手できない時代だった頃は、おそらく、年配家族、近所の先輩ママ、などの意見が=正しい。という認識世界があったかもしれません。

親御さん達自身も、しつけとして、同じような事を子供の頃に親から当然のようにされていたけど、「今 普通に問題なく人生送ってるよ」と思える人達は、きっとその自分がされてきたやり方に疑問を感じないのかもしれません。

でも、今回の厚生労働省からの指針案で、世間が「体罰」とは何かと、関心を寄せられた事は、とても大きな1歩だと感じます。

ただし、禁止と伝えるだけで、具体例のない 体罰以外の漠然とした方法を提案しても(褒めて育てましょう。など)、上記リストに違和感がない人達にとっては、じゃあ、言う事聞かない、やらなくてはならないことをやらない、わがままばかりいう そんな子供達に、イライラしてしまった時、親自身の心に余裕がなかった時、どういった形で 「しつけ」をしたら良いのか、本当にわからない人達もたくさんいるんだと思います。


しかも、体罰=身体的虐待じゃないなら。。と、暴言をぶつけたり、ネグレクト(無視)するような方向へ「しつけ」が行ってしまったら、子供の脳も萎縮するし、心理的虐待が増えてしまいそうな予感がします。

これは、大変な事。

子供は脳の発達もまだまだ未熟なんです。しかも、脳の機能障害がある子は、脳の一部が他より少し小さいとか、ホルモンのバランス1つでも、学力や日常生活に問題がなくても、感情のコントロールが難しい子、衝動性を抑えられない子、失敗を繰り返してしまう子、忘れちゃう子、いるんです! 子供自身も困ってる。なんとかしたいけど、褒められたいけど、できないんだもん。他のやり方わからないんだもん。頭ではわかってるけど体が動いちゃうんだもん。

大人でも そういう事で困ってる人達いますよね? いけないと思っていても体罰してしまう大人も 似てると思います。 日常茶飯事じゃなくても、疲れ具合、ホルモンの代わり時、自分でもよくわからないけど、心がモヤモヤしたり、怒りっぽくなってしまう時があったり。 

子供だってもしかしたら、言わないだけで、その日はいつも以上に学校で頑張って疲れていたかもしれないし
学校で嫌な事や心配事があって、モヤモヤしていたかもしれないし

子供は発達の途中だから、大人以上に、そんな部分を自分でコントロールするのが難しい時があっても、全然おかしくない事だと思います


それと、行動を抑制したり、繰り返さないように学習するのが苦手な子に、体罰や暴言をぶつけたとしても、その子の根本的素行は変わらない。むしろ、わかってもらえない反発心が生まれたり、自己肯定感が下がってしまったり、脳が萎縮して別の機能にも支障がでてしまったら。。 もっと もっと親子共に大変になってしまう。まさに悪循環。

ちょっと育て方難しい。。子供の行動に対して自分の感情が抑えられない。。と思うなら、保健師さんとか、小児科の先生に相談してみるのもいいんじゃないでしょうか。全然恥ずかしい事ではないですよ!

脳のしくみとか、ホルモンの働きとか 理科や生物を学校で教える時にも、もっと身近な具体例をあげて ここが小さかったり、成長に遅れがみられたり、損傷があると、こういった行動につながるとか、逆に、このホルモンが増えると、気持ちがポジティブになるとか 具体的に頭に絵が描けるような学習ができると、子供達が大人になった時に実践的に役立ついい教育になるんじゃないでしょうか。

私はブログを通じて、時々子供達にやってみてよかった事や、子供達から感じた発見などを だらだらと綴っていますが、同じような事に困っていたり、同じようなステージのお子さん達との関わりに、何か共有できる事もあるかなあ。というような気持ちで綴っています。
私のブログを読んで、批判したくなる方達もいらっしゃるのでしょうが、もしも、もしも、読んで下さっている方が、上記の指針案に納得がいかないようであれば、よーく、よーく、よーーく、考えてみてください。

自分がもし子供の立場だったら。。。どうして欲しい?もしくは 自分が子供の頃、どうして欲しかった?

長くなってしまったので 次回に

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