ファンタジーなど

基本的に、いろいろなことの変なとこに突っ込みます。

十二国史シリーズ 小野不由美著 新潮文庫

2023-05-02 08:51:47 | 本と雑誌
当初、女史のシリーズを一気読みから20年以上経過しました。
そして、アニメ放映からも20年以上経過しました。

で、今日、NHKのアニメを一気見したのであります。
~見たつもりになっていたのですが、実は初見でした。

最新作の「白銀の墟 玄の月」からも既に3年以上経過しました。

ファンタジーとしては、すごく面白かったのですが、神が設定した世界という見地に
立つと問題がありすぎました。
~ファンタジーとして面白い世界であり、基本、人間無視の世界でした。
 ~最大問題は、麒麟が使役下に置く代償として麒麟の死後に妖魔に食わせて麒麟の
  能力を与えるというものがありました。つまり妖魔も不死ではないけど不老で、
  食ったものの能力を得られるという無茶振りの設定があったのです。
  麒麟がどんな妖魔でも使役できるというのがあったのですが、麒麟を食った妖魔は、
  麒麟+自分+その後に食らった妖魔の能力で無限に強くなるのです。

  そして麒麟と王が不老なのはいいのですが仙人と官僚相当までが不老という設定が
  あります。仙人も官僚も認定も除去も自由にできるようなので無限増殖が可能です。
  組織は固定化すると腐食するのはあたりまえ、定年で少し入れ替えがあるからいくらか
  救われているのが現実です。麒麟と国王以外にも不老を広げたのは間違いです。

これが、続編を書くのを辞めていた理由と思いました。

結局、玄の月も書き終えるのを放棄した感があります。
最後まで書くのは辛すぎたかなと。

お疲れ様でした。

追記:
 王の確立を叫び崩御を叫んで死ぬという2つの役目しか無い鳥が登場します。
 おとぎ話なら鳥の飼育や寿命無視で良いけど、小説として語るなら役人か人形か絵画にすべきでした。
 ~神が存在する世界だから無理が少ない方法にすべきでした。
  鳥は世界に12羽は必要ですし専用?の木も必要。麒麟が生きていれば王の交代は即日もあり得る
  から鳥が死んでからタマゴが成るようでは遅く、常に余分な成鳥がいて超速の配達人も必要。
  12国+木のために、少なくとも13人の世話人も必要と結構やっかいすぎる存在なのです。

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