なぜか、テレビでは報道しないが、宮崎県の口蹄疫感染は、ますます深刻だ。殺処分対象は、6万頭をこえ、すべての家畜市場が閉鎖された。http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2010050902000071.html
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100508/biz1005082045006-n1.htm
宮崎の畜産業は壊滅状態だ。ただ畜産業だけでなく、地域のすべての業種に大きな影響があるだろう。殺処分は、金銭的に補償できるかもしれないが、ほかの業種の経済被害は、だれも補償はしてくれない。
（家畜伝染病予防法によれば、殺処分の家畜は、患畜で評価額の3分の1、擬似患畜で評価額の5分の4しか手当されない。焼却・埋却に要した費用は、法によれば国が負担するは、2分の１だ。農家には、あまりにむごい話だ。）http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/?itemid=25894&catid=74&blogid=13
県が用意した防疫予算の33億円は、すでに底をついた、という。こんな恐ろしいことになっているのに、鳩山・民主党政権は、何もしないのか？ 8日に外遊から帰国した赤松農水大臣は、なぜか栃木県の民主党候補の選挙応援だという。そんなのん気なことをやってるときか？ 民主党のやつらの頭にあるのは、自分たちの選挙だけか？ 国民の生活より権力欲か？
この感染が九州一円に拡がり、本州に飛び火したら、日本経済にとんでもない被害がでる。鳩山は、わかっているのだろうか？ 10年前の平成12年に口蹄疫が発生したとき、自民党政府は、すぐに100億円の防疫予算を組んで、初期段階で封じ込めた。740頭の発生で止めたのだ。いまはすでに、64,000頭を超えた。
熊本県の家畜市場も、今月の取引を中止した。九州全域で、福岡県の一ヶ所をのぞいて、6県43カ所の家畜市場が、競りを中止または延期して閉鎖されている。http://kumanichi.com/news/local/main/20100506004.shtml
JA宮崎会長と知事の緊急メッセージ http://www.youtube.com/watch?v=6_1ejmYc8xU
今回の口蹄疫ウイルスは、韓国で発生したタイプに近いと判明している。だから、テレビも、民主党政府も、ダンマリを決め込んでいるのか？ もしそうなら、とんでもない間違いだ。http://www.youtube.com/watch?v=GGSjnc4cZeY&feature=related
宮崎県の消毒作業 http://www.youtube.com/watch?v=lqhMC4X5uZs&feature=related
このまま、感染の拡大がつづくなら、防疫対策能力で国際的信用を失い、日本からの入国を拒否する国がでてくるだろう。家畜や食肉の移動だけでなく、人が外国に入れない。日本人の観光客も、ビジネスマンも、外交官も、日本のパスポートでは外国に入国ができない事態も考えられるのだ。
どこの国も、畜産業は重要産業だ。自国民の食料と産業を守ろうとするだろう。いま、アメリカや中国やイギリスやカナダやオーストラリアなどの国に、日本人が入国できなくなると、日本経済はどうなる？ 株価は？ 国債は？ 日本の産業はどうなる？ 日本人の生活はどうなるのだ？