とだ九条の会blog

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税金4842億円「山分け」-政党助成金こそムダ遣い(1)

2010年08月26日 | 国際・政治

国民の税金を政党に支給する「政党助成金制度」が1995年に始まって今年で16年目。
これまで政党助成金の受け取りを拒否している日本共産党を除く各主要政党が受け取った政党助成金の総額はなんと4842億円です。
憲法で保障された思想・信条の自由を侵す政党助成金制度について2回にわたり見てみましょう。(サイト管理者)

1995年から2010年7月までに各党が受け取った内訳は、自民党が2312億円、民主党が1259億円、公明党が363億円、社民党が319億円、その他589億円(現在受け取っている政党だけで、国民新党16.6億円、新党日本8億円、みんなの党3億円、新党改革1.4億円)などとなっています。

政党助成金の年総額は、直近の国勢調査の総人口に一人当たり250円をかけて算出。赤ちゃんからお年寄りまですべてが一人当たり負担する形で、どの政党を支持するのかはまったく関係なく「強制献金」させられている格好です。

1995年の制度発足当時は301億8700万円だったものが、5年ごとに行われる国勢調査の人口変動に応じて増え続け、2007年からは前年の約2億円増の319億4200万円となっています。

政党助成金の支給対象となるのは「国会銀5人以上か国政選挙での得票率が2%以上」の政党。年交付額は1月1日現在の政党所属の国会議員数などで決められます。そのため、年末になると政党助成金欲しさのために、政策や理念そっちのけで政党の“離合集散”がくり返されてきたという状況があるわけです。

“離合集散”をくり返すと言うことは、当然「解散」するわけですから、支給された政党助成金残高が生じます。政党助成法第33条には、政党が解散して政党助成金残額が生じている場合、総務相が国庫に政党助成金に返還を命令できると規定していますが、実際はそれさえ行われておらず、国民の税金が「政党助成金」の名のもとに転がされ続けているのです。

(つづく)

【出典参考】2010年8月19日~22日付け「しんぶん赤旗」

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北陸初「9条の会北陸ブロック交流会」 実施される

2010年08月25日 | 国際・政治

8月22日、富山、石川、福井各県の「9条の会」が日ごろの活動などを交流する「9条の会北陸ブロック交流会」が金沢市内の金沢勤労者プラザで開かれ、会場いっぱいの100人余りが参加しました。「9条の会」の北陸ブロックでの交流会は初めてです。

午前中の全体会では、慈恵医科大学の小沢隆一教授(憲法学)が「改憲の動向と9条の会の役割」と題して講演を行いました。
小沢教授は、日本国憲法制定と日米安保条約の締結後の改憲の動向について語り、「憲法9条を守ることは日本だけでなく、アジアや世界の人々の暮らしにとっても重要な意味を持ちます。みなさんの運動の力で憲法を生かした政治を実現しましょう」と述べました。

つづいて各県の活動報告が行われ、石川の「九条の会・石川ネット」は「発足当初は約400人だった賛同人を2倍に増やし、毎年5・11月の県民集会、毎月9日の宣伝行動に取り組んでいる」、富山の「水橋9条の会」は「地域の半分の世帯にニュースを毎月配布し、JR線沿いに看板を設置して宣伝している」、福井の「9条の会」は「講演会をはじめ9条コンサートにも取り組み、多くの青年が参加した」など、生き生きと活動の様子を語り合いました。

午後は三つの分散会を開き、活発に交流しました。

■「九条の会・石川ネット」 http://www.9jo-ishikawa.net/index.html
■「福井市9条の会」 http://www.fukui03.sakura.ne.jp/

【参考】2010年8月23日付け「しんぶん赤旗」など

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自衛隊機の民間転用を容認-「武器輸出禁止三原則」に抵触も

2010年08月24日 | 国際・政治

防衛省は8月20日、自衛隊機の民間転用のあり方の関する検討会を開き、具体的な制度設計を進めていく必要があるとする報告書をまとめました。

それによると、防衛省に保有権がある技術資料の利用料を企業側が支払うことで民間転用を認める仕組み。コスト削減や派生技術の還元など、民間転用によって同省にメリットが期待できる場合は、利用料を最大で50%割り引くという制度も盛り込む考え。

具体的な自衛隊機としては、航空自衛隊のC1輸送機の後継機XC2、海上自衛隊のP3Cの後継機のXP1、救難飛行艇US2の計3機種で、「企業側が販路拡大を強く求めた機種」とのこと。

ただ、自衛隊から民間に転用された民間転用機が海外へ販売されるとすると政府の「武器輸出禁止三原則」に抵触する可能性があります。

しかし報告書では、この3機種の民間転用機が海外に販売された場合、政府が禁じる「武器輸出」に該当するかについて「過去の国会答弁で『武器に該当しない』などの見解が示されている」と指摘し、それ以外については「個別のケースに則して判断する」としています。

検討会は民間の有識者や同省の課長級らで構成され、今年4月のから計5回会合が開かれ検討をしれきたものです。

【参考】2010年8月22日付け「しんぶん赤旗」

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対馬丸記念館、54人の名前刻む

2010年08月23日 | 国際・政治

1944年8月22日に鹿児島県悪石島付近で米軍潜水艦ボーフィン号の魚雷攻撃を受け撃沈された学童疎開船「対馬丸」(6754トン)で、新たに氏名が判明した犠牲者54人の名前が戦後65年、事件後66年を経てこの8月19日、那覇市若狭の対馬丸記念館内刻銘板に追加刻銘され,13人の遺影も掲示されました。
今回の追加刻銘で「対馬丸」の氏名判別犠牲者数は1476人となりました。

「対馬丸」は1944年7月、サイパン島が玉砕陥落したことにより、米軍は同島からB-29爆撃機を出撃させることで無着陸で北海道・東北北部を除く日本のほぼ全土を空襲できるようになったことから、これを受けて政府・軍部は本土決戦に備え、非戦闘員である老人や婦女、児童計約10万人を本土または台湾への疎開させよとの命令を通達。対馬丸は、この命令により疎開活動に当たっていた船団の1隻でした。
8月20日、台風による激しい風雨の中、一般人及び学童合わせて1788名を乗せた「対馬丸」は長崎へ向け出航。8月22日、鹿児島県悪石島付近で米軍潜水艦ボーフィン号に撃沈されたもの。

今回、追加刻銘は名護市在住者が最も多く24人。読谷村9人、那覇市8人と続きます。天妃小児童と分かった2人を除き、通っていた学校が分からない学齢期の子どもは、一般人犠牲者と同様、市町村別に刻銘されました。

沖縄からの疎開は、1944年7月から1945年3月まで疎開船延べ187隻、約8万名。それ以外の時期や、客船や漁船などによる自主的疎開は含まれていないといいます。

■対馬丸記念館
http://www.tsushimamaru.or.jp/

【参考】2010年8月20日付け「琉球新報」ほか

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「日韓併合100年」で首相談話発表

2010年08月22日 | 国際・政治

今日8月22日は、日本が1910年8月22日に「日韓併合条約」を締結して100年。政府はこれに先立ち、8月10日の閣議で、日韓併合100年にあたっての「首相談話」を閣議決定し、発表しました。
アジア諸国への植民地支配と侵略を謝罪した1995年の村山富市首相談話を踏襲し、「植民地支配がもたらした多大の損害と苦痛」を認め「痛切な反省と心からのおわびの気持ち」を改めて表明。「これからの100年を見据え、未来志向の日韓関係を構築」することを謳い、植民地支配時代に日本へ流出した「朝鮮王室(王朝)儀軌(ぎき)」などの文化財を近く「お渡ししたい」との方針を示しました。
そこで、改めて菅直人首相の「首相談話」を掲載します。(サイト管理者)

<首相談話の全文>

本年は、日韓関係にとって大きな節目の年です。ちょうど100年前の8月、日韓併合条約が締結され、以後36年に及ぶ植民地支配が始まりました。3・1独立運動などの激しい抵抗にも示されたとおり、政治的・軍事的背景の下、当時の韓国の人々は、その意に反して行われた植民地支配によって、国と文化を奪われ、民族の誇りを深く傷付けられました。

私は、歴史に対して誠実に向き合いたいと思います。歴史の事実を直視する勇気とそれを受け止める謙虚さを持ち、自らの過ちを省みることに率直でありたいと思います。痛みを与えた側は忘れやすく、与えられた側はそれを容易に忘れることはできないものです。この植民地支配がもたらした多大の損害と苦痛に対し、ここに改めて痛切な反省と心からのおわびの気持ちを表明いたします。

このような認識の下、これからの100年を見据え、未来志向の日韓関係を構築していきます。また、これまで行ってきたいわゆる在サハリン韓国人支援、朝鮮半島出身者の遺骨返還支援といった人道的な協力を今後とも誠実に実施していきます。さらに、日本が統治していた期間に朝鮮総督府を経由してもたらされ、日本政府が保管している朝鮮王朝儀軌(ぎき)等の朝鮮半島由来の貴重な図書について、韓国の人々の期待に応えて近くこれらをお渡ししたいと思います。

日本と韓国は、二千年来の活発な文化の交流や人の往来を通じ、世界に誇る素晴らしい文化と伝統を深く共有しています。さらに、今日の両国の交流は極めて重層的かつ広範多岐にわたり、両国の国民が互いに抱く親近感と友情はかつてないほど強くなっております。また、両国の経済関係や人的交流の規模は国交正常化以来飛躍的に拡大し、互いに切磋琢磨(せっさたくま)しながら、その結び付きは極めて強固なものとなっています。

日韓両国は、今この21世紀において、民主主義や自由、市場経済といった価値を共有する最も重要で緊密な隣国同士となっています。それは、2国間関係にとどまらず、将来の東アジア共同体の構築をも念頭に置いたこの地域の平和と安定、世界経済の成長と発展、そして、核軍縮や気候変動、貧困や平和構築といった地球規模の課題まで、幅広く地域と世界の平和と繁栄のために協力してリーダーシップを発揮するパートナーの関係です。

私は、この大きな歴史の節目に、日韓両国のきずながより深く、より固いものとなることを強く希求するとともに、両国間の未来をひらくために不断の努力を惜しまない決意を表明いたします。

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