tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

新型コロナとアメリカという国の在り方

2020年04月18日 22時39分31秒 | 文化社会
新型コロナとアメリカという国の在り方 
 トランプ大統領は、いよいよ新型コロナ克服に成功して経済の回復に舵を切る姿勢をはっきりと国民に示し、11月の大統領選に備えるようです。
 
 すでに株式市場では、FRBに圧力をかけ、その結果かどうかは別として、パウエル議長も経済の落ち込みを懸念し、ダウ平均はそれなりの水準(実体経済から見ればバブルという評価が多いようですが)を維持していますから、次は実体経済という事なのでしょう。

 雇用の状況を見れば、過日このブログで、求職者が急増し1000万人を超えたと書きましたが、その後2500万人に達したという事ですから、株高と雇用の増加を自慢していたトランプさんとしては、早く何とかしなければと思っているのも当然でしょう。

 このトランプ声明で株価は上がりましたが、実体経済はそう簡単ではないでしょう。それでもやるという意志は固く、外出規制などの政策の緩和は3段階として、政策の効果の結果を見つつ進めるという事ですが、現段階ではまだ、緩めればまた感染拡大という反論も多いようです。

 インフルエンザで毎年2~3万人、多い年には6万人も死者が出る国ですから、死亡者数と経済・雇用のバランスの認識も日本とは違うのかもしれませんが、トランプさんは経済・雇用の方に、積極的に重点を置いているように感じられます。

 トランプ政策の結果が、吉と出るか凶と出るか、前例のない「新型コロナ」ですから、だれにも分からないというのが本当でしょうし、だからこそ賛否両論があるわけでしょう。思い切った先験的な実験の結果がどうなるのか、まさに「注視」が必要です。

 先に中国では武漢での新型コロナ制圧は成功と、規制を大幅に緩めているとのことですが、その結果、俗な言葉でいえばリバウンドが起きているのかどうかについての詳しい情報はなかなか得られないようです。

 アメリカでの今回のトランプ式緩和政策の結果がどうなるかは、より詳しい情報が得られると思われますので大変貴重です。
 素人の我々が話し合うのは、一度流行った所では、規制を緩めたとき、初期感染の時のようなひどい感染は起きないのかどうかという事です。

 ひらたくいえば、一度感染が起きた所(地域社会)では、規制を緩めて3密をやっても、感染の危険は感染の経験以前より小さくなるといったこと、いわば地域社会の免疫性が高まる(結核のように希薄感染による免疫の可能性も含めて)というようことがあるのでしょうかという事などなどです。
 それがなければ、3蜜は永久に禁止になりそうです。

 アメリカには優れた研究機関が沢山ありますから、トランプさんはそれなりの情報を持ってのことでしょうが(まさか大統領選挙への焦りで・・?)、日本の場合、5月の連休明け以降の政策をどうするかの問題がありますから、アメリカとお国柄は違いますが、何はともあれ注視したいところです。