tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

「新型コロナ後」にするために必要なこと

2020年04月20日 16時03分26秒 | 政治
「新型コロナ後」にするために必要なこと
 3密を避け、クラスターを無くし、対人接触を減らして、ソシアル・ディスタンシングを励行、感染を防げばコロナは下火になるはずです。
 今、多くの国が、そうして新型コロナの制圧に向けて懸命の努力をしています。

 日本も、立ち上がりは少しもたもたしましたが、この所広く意識も徹底し、物事を生真面目にきちんとする国民性のお蔭か、状況は、それなりにひどくなるのを防いでいるようです。
 しかしこれで「新型コロナ後」が来るのでしょうか。

 「新型コロナ後」とはどんな状態でしょか。それは多分、人間が新型コロナと共存して、しかし、社会活動は通常に戻るといった状態ではないでしょうか。
 いわば、新型コロナが、現在のインフルエンザのようなものになった状態でしょう。

 今、我々が頑張っている対人接触抑制の努力をいくら続けても多分そうはならないでしょう。

 「新型コロナ後」が来るためには、流行の危険がありそうな場合には、かかりつけ医で、抗体のあるなしや、必要に応じてワクチンの接種が容易にできるようでなければならないでしょう

 そしてもし心配な症状があれば、かかりつけ医ですぐに検査ができ、陽性であれが、適切な治療薬の処方が受けられ、帰り道で処方箋薬局で薬をもらって急いで帰り、それを飲んでゆっくりやすむ、といった感じでしょう。

 つまり新型コロナウィルス対策は、予防から治療、薬剤までかかりつけ医で可能といった状態が必要なのではないでしょうか。

 であってみれば、必要なことは、これを可能にするような研究と開発を徹底して、しかも急いで、やることではないでしょうか。
 まさか日本の政府は、今に外国でよい薬が出来るからそれを待っていようなどと考えているのではないでしょうがそれにしては、本気度が低いように見えます。
 
例えば、1所帯2枚のマスクを配るより、総理は、「厚労省仕様のマスクを各家庭で手作りする(器用な方はご近所の分まで)ことを奨励し、国民に連帯感を訴え、マスク配布は慈善家に任せて、466億円は新型コロナウィルス対策の研究開発助成金に充てるといった発想もできたはずです。

 今回の国民1人10万円にしても、バラマキと言われるような政策ではなく、(「私は辞退します」という方も多いでしょうから)その分は対新型コロナ研究開発助成金に充てるという(多少でも社会の連帯感・正義感を鼓吹するような)方式で、12兆6千億円の使い方を考えたらどうでしょうか。

  日本の研究開発費は、このところ削りに削られてきているようです。
 過日も書きましたように、研究開発の成果は研究開発費に比例するという見方もあります。そして、もし、この研究開発に先んじれば、日本は世界に貢献できます。

 本当に必要なことは、後追い対策を続ける中でも、新型コロナウィルスについての研究と新開発に総力を挙げるという形で筋を一本通すことではないでしょうか。
 新型コロナウィルスとの闘いでも「攻撃は最大の防御なり」が最終的な正解なのではないかと考えているのですが・・・。