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台湾を睨みつつ、国民人気が欲しい習近平主席

2024-01-14 16:58:00 | 国際
幼い子どもというのは「自分が何をしたい」「自分がどうしたい」という「自分の欲望」のことしか考えられない。一般的に中国人と日本人の差異を考えると、日本人は「常に他人への配慮を忘れない」のだが、中国人は「常に自分の利益のことしか考えてない」、というのが実態である。このような人々と根本的に分かりあえる筈がないのである。そこには根本的な価値観の相違があり、これは左派が言う「多様性が大事」などという次元では解決しない問題である。左派が言う「多様性」とは「ひたすら日本人が外国人に配慮するだけ」のことを意味しているからだ。

中国の習近平国家主席もまた自分の権威・自分の名誉・自分の人気だけを気にかける人物であることは既に広く知られているところである。習近平氏は常に中国共産党と自分の都合を第一に考え、それによって国民がどのような不利益を被っても、ある時は国民の命すら奪っても知らん顔である。それでいながら「国民から本気で愛されたい」とマジに考えているところが哀れ極まりない人物でもある。

そんな中、最近の時事通信ではつぎのような報道が出た。

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<時事通信の報道>
習近平国家主席は自身を毛沢東と並ぶ指導者と位置づけ権威強化を図っている。
党の理論誌では、我が党は今、習近平総書記という衆望を担う党の核心、人民の領袖 軍の統帥を得たと礼賛。一方、毛沢東と比べ、習近平氏の実績をは乏しく、経済の低迷を招いたゼロコロナ政策もあり、国民的人気は高いとは言えないとのことである。
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こうした記事を読むと、習近平氏は本当に国民からの人気がないのだな、ということが分かる。
今回は台湾への軍事侵攻を狙う習近平氏の思惑と上記のような子供じみた欲望にまみれた彼のやり方等々について情報史学者でインテリジェンスに強い評論家でもある江崎道朗氏の解説を基調に記してゆく。


毛沢東政権以来、中国共産党は軍事演習にかかるロジスティクス、宿泊、食事、医療、交通費、といった出費について、これら全部を「地方政府持ち」という事にしている。決して国家予算から出費しないのだ。

地方政府からすると、「台湾有事」と称して軍事演習を頻繁にやる度に人民解放軍のお世話でマンパワーが割かれお金が毟り取られるのである。つまり余計なことをさせられて疲弊していく・・・これが実態なのだが、なにしろ党と人民解放軍には逆らえないのが実情だ。

地方政府は地方政府としての仕事をしたいのである。だが、それはさせてもらえずに、軍に奉仕させられてどんどん疲弊する一方なのだ。従って地方政府には国家に対する大きな不満が溜まっているようである。


江崎道朗氏は中国軍が軍事演習をすることを脅威としか見ていなかったが、演習すればするほど中国共産党指導部と地方政府の間で隙間風と不満が大きくなってきているのである。習近平からすれば地方の軍閥だから軍閥の力を削ぎたい、というのが本音である。毛沢東と違って習近平の力は弱い。しかも習近平には軍歴がないのだ。地方政府の力を削ぐことで権力を安定させたい、というのが習近平国家主席の願望だろう。

地方、つまり省政府のトップは天下りをして、また田舎に行って、北京や上海に戻ってまた行って…という日本のキャリア官僚のような移動をしているのが実態だ。だから習近平は地方政府の搾取を一生懸命にやるのである。


日本の尖閣諸島周辺に中国の民兵部隊や武装漁船グループが来る事がある。もっとも、それは日本だけでなくフィリピンの方にも大量に行ったりしているのだ。わざわざ敢えて行ってやっているのである。あれは中央政府の指示があって、尖閣なりフィリピンのスプラトリーなりベトナムなり、といった場所に「脅かす」ために中国の漁民たちが強制的に駆り出されているのである。当然ながら、それに対してアルバイト料を払うという話にはなっているのだが、支払いは滞っているのが実態である。

中国漁民たちの怒りは大きい。「なんで日本の自衛隊の危険な船を相手に自分たちが出て行ってやってるのにギャラもちゃんと払わないのか?」と。これでは普段の漁もまともにできないではないか、と。それで、この漁民達及び中国海警局と党中央及び州政府との間ですれ違いが起きているのである。とにかく支払いが悪いのでそうなってしまうのだ。この辺にも「自分の事しか考えられない中華民族の特性」がよく出ていると言えよう。


その意味で、中国は脅威ではあるが、一方でそんな弱点や問題点があるということを調べていくと面白い、というのが江崎道朗氏の見解である。中国国内は決して一枚岩ではない、ということだ。いわば、中国はヤクザ社会のようなもので、金を払ってくれればカチコミに行くのだが、「日本にカチコミに行ったところで金も払ってくれない」と言われると「じゃぁ、誰がカチコミに行くかよ」ということになる。そりゃそうだろう。


そう考えると、冒頭の時事通信の記事にあるような習近平主席に対する美辞麗句は実に味わい深い(笑)言葉と言えるだろう。日本のマスコミはこれをその通りに伝えるにあたって、その背後に何があるのか、ということまで深掘りするメディアは皆無である。そう、日本のマスコミはほとんどが親中・媚中の左翼だからだ。








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