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戦争を起こさせない為の確度の高い5つの方法

2018-08-19 00:57:24 | 国際
さる8月15日は終戦の日であり、6日と9日は忘れてはいけない原爆の日であったりで、戦争を考える機会の多い8月だが、18日の東京MXTV「田村淳の訊きたい放題!」において高橋洋一氏(元財務相官僚、嘉悦大学教授)が戦争を起こさせない為の方法について重要な見解を述べていたので、ここでその発言内容を抄録として紹介したい。

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人間、誰でも戦争は嫌である。だが、「戦争は嫌だ」と言ったところで戦争はなくならない。ジョン・レノンの「イマジン」がいくらヒットしても、STU48の「花は誰のもの」がいくらヒットしても戦争はやはり起きる。それならば、どうしたらいいのか。

戦争についての学問がある。具体的に何をどうしたら戦争が起きる確率を減らせるのか、を数量的に証明した学問である。高橋氏は米国留学時に国際関係論や戦争に関わる学問に接し、その中でどういう状況の時に最も戦争が減る確率が高くなるのかについて研究したという。戦争したくないのは皆同じだが、しかし過去に戦争は世界中に無数に発生した。それらを全て分析・研究した結果として、5つのことをやれば戦争が最も減る事を数量的にも証明できる、というのだ。


[その1:集団的自衛権]
これがあったほうが戦争の確率は減るという。日本では集団的自衛権をやると戦争に巻き込まれる確率が上がるという議論がされていたが、実は逆だという。これで戦争の確率は40%くらい減ることが判っている。

[その2:防衛費をかけること]
防衛費を増額して防衛力を高めれば相手が攻めにくくなるので戦争確率を減らすことができる。

[その3:民主主義国同士の不戦原理]
民主主義国同士はほとんど戦争することがない、という事がデータで証明されている。
日本の周囲を考えてみる。日本は民主主義国だが中国と北朝鮮は違う。従って中国と北朝鮮を民主化するのが日本の安全に資する、ということになる。
ちなみに高橋氏が師事した先生はこの分野の大家だという。

[その4:国際機関への参加]
危険と思われる国をどんどん国際機関に参加させることが重要である。国連でも何でもいいが、いろいろな機関にたくさん参加させた方がよろしい。参加している国ほど戦争しないのだ。中国も参加していない国際機関がかなりあるので、今後どんどん参加させる方向にもっていくことが肝要である。北朝鮮も国際社会に引き出すという意味において国際機関に参加させる事が重要になってくる。

[その5:貿易を盛んにすること]
貿易をたくさんさせることが重要である。貿易が盛んになってくると戦争が馬鹿らしくなるので必然的に戦争のリスクは低くなる。


この5つの方法がポイントで、1番目と2番めは違うという人もいるが、世界ではこの5つをバランスよくやる、というのが定番の方法になっている、という。

日本においては中国と北朝鮮とどのように接するかという問題について非常に示唆に富む話である。日本で戦争回避について議論すると皆がこの5つの話を忘れて、観念論で「こちらが戦争を忌避すれば向こうも同じはず」などと言うのだが、実はそれはぜんぜん違うのだ、と。これは自分たちで一方的に思うだけでなく相手に働きかけなければ駄目なのである。平和というのはそのように積極的に取りにいくものである、というのが高橋氏の主張である。

また、これらは実際のデータを分析した結果であり、こうすることで戦争の確率が何%減る、ということが数値的に判るのである。
ここまで説明しても批判してくる向きはあるが、その手の連中はデータを見ないで思い込みだけで議論しているだけなのである。批判している人々の主張とは逆の結果が出ているのは興味深いところである。データ的には国家間の同盟を組み、かつ集団的自衛権があった方がはるかに戦争の確率は減る、ということなのだ。



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