エクスプローラーⅡ(Ref.1655)高騰から始まり、昨今のシードゥエラー(Ref.1665)異常高騰とGMTマスター(Ref.1675)高騰によって殺気づいた〝第二次スポロレ戦争〟は深深と静かに広がり、気づいたときには手遅れで、これまた株式売買に似ています。
旧型スポロレばかりに目を奪われがちですが、実はワールドマーケットでステンレスモデルよりも絶対的に価値のあるゴールドロレックス(ロレゾール〔コンビ〕はゴールドロレックスとは言いません。ゴールドロレックスとは金無垢のことで、プラチナも貴金属という意味でこのゴールドロレックスの範疇に入ります)こそ、本来その玉数の絶対数も少ないことからも当然といえますが、コンディションの善し悪し問わず、ここ一年近く、金無垢旧型スポロレはほとんどショップ店頭にはありません。加えて旧型デイデイト、デイトジャスト、デイト、日付なし3針ものもほとんど見かけません。これも私は以前このブログでも発言していた通り、一般に金色が敬遠されがちな日本において海外バイヤーが頻繁に来日し、これらゴールドロレックスを買い漁っている、またはスポロレとエクスチェンジしているのですが、私的には「100万オーバーしたら、金無垢を買ってください。」といつもロレブーマーに言っています。ちなみに〝ロレブーマー〟とは〝エンスーやオタ〟になる前の、そこまでロレックス収集に熱心ではない、いわゆる〝ロレックスチルドレン〟とでもいう初心者、と位置づけられています。
話はステンレスアンティーク(中古)スポロレに戻しますが、アンティークというものは少なくとも1970年代製造に付ける呼び名ではありません。まだ40年までも経過していない時計は単に〝中古・ユーズド〟ですが、ロレマーケットでは一般にリファレンス四桁ものはアンティークと分類されているので、致し方ありませんが、ロレックスの時計において、リファレンス四桁の時代があまりにも長すぎるため、エンスー的な分類が必要で、厳密に言うと、やはり1970年代製造ものをアンティークと表現するのは緻密とはいえません。ショップの圧倒的多数のイチゲンさん的なロレブーマーにはこのような緻密さは必要も無いことは言うまでもありませんが。
ところでモデル毎の旧型スポロレ(SS)の最終上限を予測してみます(ギャラなし時計単体のみの場合。取説やボックスは後付できるので、その時計のオリジナルとは言い難い)。ただ三年後(2010年)に再び大崩壊する日本経済(2010年ジャパンクライシス)とともにロレオタが生活費確保、または自己のロレコレクションの淘汰による旧型スポロレの流出によって需給バランスが崩壊すると、この予測上限は急落いたしますので、その急落価格が値頃価格つまり適正価格となるわけです。
【デイトナポールニューマン】
最終上限6,500,000円
2010年崩壊価格2,500,000~3,000,000円
【デイトナ手巻】
最終上限4,000,000円
2010年崩壊価格1,200,000~1,800,000円
【ミルガウス、Ref.1019】
最終上限3,000,000円
2010年崩壊価格1,000,000~1,500,000円
【エクスプローラーⅠのRまたはLナンバー、Ref.1016】
最終上限1,500,000円
2010年崩壊価格600,000~800,000円
【エクスプローラーⅠのRまたはLナンバー以外のハック付、Ref.1016】
最終上限800,000円
2010年崩壊価格400,000~500,000円
※ハック無は下落し、今後暴落し、ミラーダイアルも含めて500,000円以下となる。
【エクスプローラーⅡ、Ref.1655】
最終上限2,000,000円
2010年崩壊価格500,000~700,000円
【シードゥエラー、Ref.1665】
最終上限1,500,000円
2010年崩壊価格400,000~600,000円
【赤シードゥエラー、Ref.1665】
最終上限3,000,000円
2010年崩壊価格700,000~1,000,000円
【サブマリーナ、Ref.1680】
最終上限900,000円
2010年崩壊価格300,000~400,000円
【赤サブマリーナ、Ref.1680】
最終上限2,000,000円
2010年崩壊価格500,000~600,000円
【GMTマスター、Ref.1675】
最終上限800,000円
2010年崩壊価格300,000~400,000円
※ ミラーダイアルも最終暴落価格は500,000円ライン
金無垢はデイトナ以外は現在の相場プラス20%程度が最終上限だと思われます。金無垢を購入するのであれば、打ちキズ・凹みの少ない、できれば直近中古のロレックスリファレンス五桁ものをお勧めいたします。