鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第624回】 楽して結果を出したとしても・・・

2012年09月15日 | 住宅コンサルタントとして
個人的に思いますが、景気の良い時代に楽して儲けてきた方、
大した努力をせずとも売ってきた方は、今の時代通用する方はホントに少ないです。

住宅業界において、景気の良い時代は、
自分たちが作る家にそこまでこだわらなくとも、
例えば見学会をやったりチラシを打ったりするだけで、お客様からの引き合いがあり、
結果として良い業績を出すことが出来たのです。

また、時間のかかるお客様との打ち合わせは協力業者さんにお任せ。
アフターメンテナンスも業者さんに丸投げしたりする会社もありました。
ひょっとしたら今でもこういう類の会社、あるのかもしれませんが、
そういう会社は長い目で見れば、間違いなく衰退していきます。

本来、やるべきことを放棄して、良い結果が出続けることなど無いのです。

営業マンであれば、日頃、お客様に大きな仕事が無い時から、
お客様を訪問、面談したり、お客様にお役に立つ情報をお届けしたりすることです。
お客様に大きな仕事が決まってから、急にしっぽを振って訪問するような人は、
価格でしか判断しない、ロクでもないお客様からしか相手にされません。

現場監督であれば、家全体の納まりや工程を考え、協力業者さん、職人さんに対し、
工程管理、品質管理、予算管理を自分でやり切ることです。
面倒なことを全て協力業者さんに丸投げし、
自分は手配だけして満足しているレベルの低い監督もどきの人もいますが、
どの会社に行っても通用しなくなります。
そもそも、そんないい加減な仕事しかできない監督もどきに、
職人さんや協力業者さんから良い噂が立つわけでもなく、
良い評判や口コミが起きない訳です。

そんな商売が、長く続く訳ないのです。
道理を分かっている人なら、分かりますよね?

やるべきことをやって、そのやってきたことに対し、
相応の結果が出ていることが理想だと個人的に思っています。

楽して結果だけ出そう、というのは目先発想です。

本来やるべきことが、皆さんは出来ていますか?
コメント
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