鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第618回】 自分が出来るだけで満足しない

2012年09月09日 | 住宅コンサルタントとして
住宅営業マンでそれなりのキャリアを積んできた人は、
税金のことや住宅ローンのこと、それから建築基準法のことなど、
いろいろと知っています。

そしてそれらは全て頭の中だけに入っています。

お客様に質問されれば、その頭の中のデータベースから必要な情報を引っ張り出し、
口頭を中心にお客様に説明できるのです。

しかしながら、今の時代必要なのは、お客様の方から

「○○について知りたい」

というようなアクションがなくとも、それについて訊かれる前にお客様にお伝えすることなのです。

分かりやすく例えるなら、飲食店で食事中、水が無くなった際、

「すみません、お冷もらえます?」

とお客様に言われて対応するのは当たり前(=二流店)。
お客様に言われる前に全席に気を配り、言われる前にお水をお持ちする、ということが重要なのです。

言われてから対応していたら、それは親切でも何でもありません。

ですから、あらかじめモデルハウスの中にはお客様が知りたいであろうさまざまな情報を展示し、
それらについてお客様が興味歩かないかを確認した方が良いのです。

自分の頭の中にだけある情報は、お客様からしたらあまり意味がないのです。

更に、いろんな情報やノウハウ、知識を外に出して目に見える形にしておくと、
お客様に分かりやすいだけでなく、業界未経験の若手スタッフでも接客しやすくなります。

すなわち、業界未経験者の方も成長しやすい、ということが出来ます。

頭の中にある知識をアウトプットし、形にしてみませんか?
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