鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第612回】 環境をつくっていくこと

2012年09月03日 | 住宅コンサルタントとして
自ら起業し、会社をつくろうという人は、プレーヤーとして優秀な方がほとんどです。

営業パーソンとして、一般的な営業マンの数倍の売上を何年も連続で獲得し続けていたり、
圧倒的な設計力でお客様を魅了していたりします。

住宅業界・リフォーム業界では、優秀な営業マンだった方が、
独立して企業を立ち上げるケースが非常に多いです。

ダントツの営業力を持つ自分自身の能力で、
あっという間に数億円の規模の会社になることは、それほど難しいことではありません。

社員さんもそれなりに増え、会社らしくなってきます。

しかしながら、ある一定の規模まで会社が成長し、スタッフの数が増えたとしたら、
トップの役割、仕事の内容、更には考え方を変える必要があると思っています。

いつまでもトップ営業マンの思考では、会社がある一定のところで止まってしまいます。
そして時流が変わったり、市場が縮小したりする時の変化についていけなくなるのです。

結局のところ、新築にしてもリフォームにしても、
住宅業界は属人的な部分が大きなウエイトを占めるのです。
ゆえに、素晴らしいマインドを持った方が働きたいと思ってもらえる会社にならなくてはなりませんし、
そういう会社であるということを分かっていただけるような情報発信力が必要になるのです。

更に一緒に働く方が日々育ちやすい環境をつくっていくことも欠かせません。

実戦を通じてでしか人は成長しませんし、
実戦の中で勝った時に得られること、負けた時に得られることがあるはずです。
そしてそれらの経験を更に自分自身の糧にするために振り返る機会をつくることも大切です。

こうした環境を整えるには、経営者が一プレーヤーとして前線に出っ放しではいけないのです。

環境をつくっていくことこそが、経営者にとってとても大切な仕事なのです。
一プレーやとして優秀ということで満足してはいけないのです。
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