鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第621回】 スタッフが育つ環境をつくっていくこと

2012年09月12日 | 住宅コンサルタントとして
住宅会社のスタッフであるならば、
まずはお客様が家づくりを託すに値するビジネスパーソンになることです。

お客様が命を担保に一生をかけて組まれ、毎月支払っていく住宅ローン。
人としてその重さに値する人間になることが大切です。

表面的な営業テクニックを身につけたり、ローンや税金、建物の知識を自分のものにしたとしても、
この仕事の責任の重さを自覚し、信念を持って生きていなければ、
所詮、営業マンとして長続きしないと思っています。

住宅会社のスタッフとしてしっかりとしたマインドがあり、
真面目に仕事をしていれば、例えば営業マンであればそれなりに受注をいただけるようになり、
監督であればそこそこの数の現場管理が出来るようになるでしょう。

少なくとも、自分自身は仕事が出来るようになり、楽しくもなってきます。

でもここで満足してしまうか、それとももう一段、高みを目指すかで、
会社も個人も運命が変わってしまいます。

自分が出来るだけで満足する人。
どうせだったら、チームとして、全体的なレベル高くしていきたいと思う人。

当然、後者の方の方が成長されるのです。

そして自分以外のメンバーの成長も意識出来るようになる人が、
マネージャーとしてふさわしい人です。

他のメンバーが育つためには、育つ環境をつくることが重要です。

基本的に人は実践を経験することでしか、成長出来ません。
どれだけノウハウや知識をインプットしても、それだけでは片手落ちです。
打席に立って、生きた球を打つことが不可欠です。

ただ、打席に立つ前に、正しい知識をどこまで理解してもらうのか、ということも大切です。

よくあるのですが、上司や先輩が会議や研修の場でいろんな話をするのですが、
それらがすべて口頭によるものばかりで、若いスタッフは聴いているふりをしていても、
実際のところ頭の中にほとんど入っていないのです。

正しい知識を得た上で、実戦経験を積む。
正しい知識を得るために、自社の型をキッチリと作っておく。

この自社の型をつくれていない会社が思った以上に多いのです。

皆さんの会社には、自社の型が存在しますか?
そしてそれらは、目に見える形にアウトプットされていますか?
コメント
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