広島・長崎に原子爆弾が落とされてから今年で63年目、広島での平和記念式典をテレビで見ながら、かつて、「原水爆禁止世界大会」に参加した時のことを思いました。
広島の夏の暑さは格別で、非常に暑かったことを思い出します。駅前からタクシーに乗り、世界大会のメイン会場近くまで行きましたが、幹線道路の広さに圧倒され、タクシーと平行して走る市電に懐かしさを感じました。
確かタクシーの運転手さんが 「広島は終日が祈りとなります」そんな意味のことを言っていたように思います。そういえば人の行きかう光景から、街そのものが祈りの雰囲気に包まれているような、そんな感じだったことも思い出します。
大会は各国、平和運動の代表や国内外の大会参加者であふれていて、それだけでも大きな勇気、連帯感みたいなものを肌で感じたものです。戦争の悲惨さ、平和の大切さ、全世界から核兵器をなくそうのうねりがこんなにもあるのかということを実感させられたことを鮮明に覚えています。
広島に落とされた一発の原子爆弾、それはその年だけで人口(当時の人口)の4割、約14万人の命を奪ったとされています。そして現在、被爆者健康手帳を持っている人は24万人超。でも国に、原爆症と認定された人はたったの1%、21,88人でこの数字の少なさにはびっくりさせられます。原爆被爆者全員に原爆症の認定措置を行うべきでしょう。
今世界に核兵器が約2万6千発存在していると言われています。だけど今や世界の流れは国連総会も核不拡散条(NPT)加盟国も全面完全軍縮を目標とするくらい一致してきています。そして原水爆禁止2008年世界大会の成功がまた一段と世界を動かすことを確信するのです。
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