この間、議会報告を行う中で東京電力福島第一原発の放射能汚染水の処理についても話題となっていた。このことについてはどう考える?ということで尋ねられたが、私としては海に流すのではなく技術によって何とかならないか方策を探るべきだということを述べた。がーしかし、きょう政府は海洋放出することを決定したという。
なぜそうなったのか、この結論に納得がいかない。汚染水は陸上保管をしているが、ぜひこのままの方法でこれまで議論にあったように、問題のトリチウムを除去する技術の研究開発を行っていくべきだと考えるのです。
12日の衆院決算行政監視委員会では、合計約一千基あるタンク内の汚染水の放出期間を質すと東京電力の文挟誠一副社長は事故前の年間放出管理基準22兆ベクレルを基本に約40年かかることを事実上認めたということです。
このことは日本共産党高橋千鶴子議員の質疑に対する答弁でしたが、高橋議員は40年間で汚染水の放射性物質トリチウムが減衰し、別の道が見付かる可能性も示し、放出ありきの姿勢を批判しました。
現地では漁業関係者だけでなく多くの県民が反対の声を上げているとのこと。海洋放出には反対です。
海洋放出の問題は、「トリチウムを除去する技術の研究開発を行っていく」かどうかではなく、トリチウムを含む処理水が、海洋放出の可否を判断する基準を満たしていたとしても、現に福島県産水産物の国内消費での売り上げ減少、水産物等の輸入規制が諸外国で実施されているという中で、これに拍車をかける「海洋放出」を、当事者の諒解なしに進めるという点にあると思います。
感情的感覚的な議論ではなく、客観的科学的な議論によって、政府批判はなされる必要があると思います。
今後のますますの活躍を期待しています。
お体に気をつけて頑張ってください。応援しています。
参照
全漁連
「アルプス処理水に関する要請書」2020年10月
https://www.zengyoren.or.jp/cmsupload/press/168/20201015alpssyorisuiyousei.pdf
「アルプス処理水海洋放出の方針決定に強く抗議するJF全漁連会長声明」2021年4月13日
バズフィード記事
「処理水の海洋放出はいつから?安全なの?漁業への影響は?知っておくべき3つのポイントと専門家の願い」2021年4月13日
https://www.buzzfeed.com/jp/yutochiba/syorisui-2021-04-13
経済産業省
「ALPS処理水について」2020年7月
https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/osensuitaisaku/pdf/2020/20200701a1.pdf
漁業関係者のこの件についての要請や声明は、おっしゃる内容となっていると考えます。
アルプス処理水の海洋放出は、薄めれば大丈夫ということに、不安があります。
海の環境、人体への影響がやはり心配です。
漁業関係者などが抗議する、風評被害は甚大です。