りえ子のブログ

前小田原市議会議員田中利恵子です。
今後も子どもたち、高齢者、障がい者が大切にされる市政めざして頑張ってまいります。

テーマは議会改革

2010年07月13日 | *市*議*会*

 議会運営委員会の視察がありました。

 視察先は三重県四日市市と愛知県高浜市でしたが両市とも参考になる点が多く勉強になりました。またそれぞれに議会事務局、議長、副議長から説明を頂きましたが特に議長、副議長の議会改革に懸ける熱い思いが伝わってくるのを感じました。

 四日市市議会は議会の活性化、透明化という視点でさまざまに有効な取り組みを行ってきていて、本市にない特徴がいくつかあると思いました。その中で気になったのが「シティ・ミーティング」です。

 その目的は頂いた資料にもあるように、これまで取り組んできた議会改革や情報公開をより具体的なものとし、四日市市市民自治基本条例に掲げる議会への市民参加を実現するよう努め、議会自らが地域へ出かけて行き、市民へ議会活動について説明・報告を行い議会としての説明責任を果し、市民が行政に何を求め、議会にどのような政策を求めているのかを把握することにあったようです。

 シティ・ミーティングには多いときで、市民90人、議員の半数近くが参加し、防災対策、子どもたちの安心安全について等をテーマに意見交換会を行い、分野別には四日市大学や四日市看護医療大学等の学生、市内の専門高等学校の生徒、四日市商工会議所会員などとも意見交換会を開催してきたということです。

 四日市市市民自治基本条例(理念条例)は早くに制定されましたが、シティ・ミーティングなどもその一環で、それには条例制定の背景に、議員の発意によるものであるということが大きく影響していると思いました。条例制定に向けてかなり積極的に議会を中心に取り組みが行われてきたようです。

 本市では加藤市長の発意によって自治基本条例の制定に向けた議論が活発にされてきましたが、いずれにしても市民、行政、議会とのコラボレーションあっての条例制定となるのがふさわしいので、視察先の取り組みを通じて他市との違い本市の取り組み方や議会の係わり方等に考えをめぐらせるのでした。

 その他、議長選は本会議場で市民の傍聴もあるなかで立候補者の所信表明を行い、今後はその所信表明についての質疑もあるということをお聞きし、ここは大いに参考になると思いました。                           

 高浜市議会は高浜市議会改革会議の1期2期のまとめを中心に説明をいただきました。この会議での運営方針は全会派が一致できるものは極力早い機会に手続きを行うということでしたが、説明をお聞きしていて全会派で活発に議論を重ねて来ていることが分かりました。



(高浜市での調査風景)                   (四日市市の大入道・県指定有形民俗文化財・議長室にて)

 
会議での検討項目は常任委員会の名称や数・任期、議員定数・報酬、予算・決算委員会のあり方、選挙公営費用負担、政務調査費、反問権、自由討議について等ということです。反問権については過去に一度だけ実績があり、自由討議については議案に対する議員間での徹底した議論が必要だということから実施され、現在は試行段階ということですが、常任委員会の執行部への質疑が終わった後に執行部には退席していただき行っているとのことでした。

 自由討議の趣旨はよく分かるので、時には議員間で徹底した議論を行うのもいいと思います。ただ常任委員会の議案に対する質疑の場では質疑する中身や態度でその会派や議員がどういう立場から議案を捉えているのかは一定分かるのと、質疑の場なので、疑問点については徹底して明らかにしていくことが必要であり、徹底的に疑問を解明する作業がされればされるほど会派の持つ考えや議員一人ひとりの考え方が明らかになってくるのだと思っています。本会議や委員会での議案に対する質疑はそういった意味においてとっても重要だと思いそこでの充実した審議をさらに重視したいと感じました。

 以上、両市を視察していい刺激を受けました。議会運営委員会等に反映していきたいと思います。 

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