川口保 のブログ

1市民として市政を眺めつつ、社会のいろいろな出来事を取り上げています。

サンタクロースって本当にいるのですか

2014-12-23 17:01:36 | 日記

 クリスマス。
 子どもたちには夢を与え、恋人たちは楽しいひと時過ごし、年配の人たちにも懐かしい思い出を呼び起こします。キリスト教の行事でありながら、仏教徒の多い日本でも古くから慣れ親しんだ年中行事です。そしてこのクリスマスに登場するサンタクロースも子どもたちに贈り物を届ける重要な役割を果たします。
 いつもこの時期に、このブログで紹介しているクリスマス、そしてサンタクロースにまつわる話を2つ、もう一度届けます。

 1897年、アメリカのニューヨーク・サン紙に8才の少女バージニアから一通の投書が届きました。その中には「サンタクロースって本当にいるのですか」と書かれていました。同紙では社説で少女の質問に答えました。

 『この世の中に、愛や、人への思いやりや、まごころがあるのと同じように、サンタクロースもたしかにいるのです。この世界で一番大切なこと、それは子供の目にも、大人の目にも、見えないものなのですから。』
 夢と愛情をもらった少女バージニアは大きくなって先生になり、長期入院の子供たちの学校の副校長になりました。
 ニューヨーク・サン紙では毎年12月24日にはこの社説を載せたということです。

 この話は今から一世紀も前の出来事です。社説は新聞社にとって自社の主張を載せる大事な紙面です。その社説を使って8才の少女の質問に真摯に答えた新聞社の姿勢が今も人々の心を打つのでしょう。そして夢や愛がどれだけ大切であるかを教えてくれる話しです。

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 この話しもこのブログで紹介しているクリスマス、そしてサンタクロースにまつわる話です。

 アメリカのソルトレークシティー。2002に冬季オリンピックが行われた都市です。この町には、市の上空を飛ぶ小型機の高度は600m以上と定めた条例がありました。ただしこの条例には、『クリスマスイブに限り、プレゼントを配るため家々の上を飛び交うサンタクロースとトナカイは例外とする』という条項がありました。

 市航空局ではこの特別条項の削除を求める修正案を市議会に提出しました。ところが「サンタクロースを信じる子どもがいるのに」と反論が殺到したそうです。投票の結果この例外条項は残りました。このとき一人の市議会議員は「人生も政治もたまには多少の遊び心を持つことが大切だ」と語ったそうです。

 政治は厳格でなくてはなりません。しかし何もかも四角四面では息が詰まりそうです。遊び心は政治の中に人間味を吹き込んでくれます。ソルトレークシティーのこの特別条項は考えてみれば実にばかばかしいことです。しかしこのばかばかしいことに人々の心の余裕や暖かさを感じます。
 今年もまもなくクリスマスがやってきます。ソルトレークシティーでだけではなく、世界中の夜空をサンタクロースやトナカイが駆けめぐり、子どもたちに夢や愛を届けることでしょう。
 皆様いいクリスマスをお過ごし下さい。
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