川口保 のブログ

1市民として市政を眺めつつ、社会のいろいろな出来事を取り上げています。

市議会議員のしごと

2011-03-23 08:00:22 | 日記

松阪市の山中市長は議会などでよく「市議会議員の会期中の公務は年に50日位で、1日の報酬は十数万円になる」と言われる。本会議や常任委員会、また委員会協議会、特別委員会、代表者会議や議会運営委員会、広域組合ブロック会議・議会、広域連合議会、議員全員協議会、議員懇談会、また今出席すべきかどうか議論がなされている各種審議会への出席など、表面だけ見れば50日くらいのものかも知れません。単純に年報酬をこの出席日数で割れば、1日当たり十数万円になり、市議会議員の仕事がこれだけで済めば、割のいい仕事と言われても仕方ありません。 

 

しかしこれら以外にも市議会議員の仕事は多岐多様にわたります。実際どこまでが市議会議員の公的な仕事なのか、私的なことなのか区別がつかない部分もありますが。

松阪市が主催する戦没者追悼式や消防団出初め式、防災訓練など、また市主催の講演会やシンポジューム、フェステバル、市民意見聴取会、市政に関する説明会などは、どうしても出なければならないというものでもありませんが、多くの議員が参加します。

また、松阪市議会主催の議員研修会や自治労主催の研修会、津の自治会館などで行われる自治体の議員や職員を対象とする研修会など、市内外で行われる研修会、市内の各種団体が主催する講演会やシンポジューム、郷土の偉人に関する顕彰会や講演会などへの参加もあります。政党に所属する議員は政党の研修会や催しなどにも参加します。

 

市内では多くの祭りや催しがあり、松阪市が主催する氏郷まつり、宣長祭り、武四郎まつり、おおきん祭りや、各地区で行われる祭りの中でも、うきさとむらの七草粥祭・夏祭り、にしくろべ凧揚げ大会、大石八朔祭り、また各地区で行われる桜祭りや盆踊りなどにも多くの議員が参加します。

 

春は卒業式や入学式の季節ですが、市議会議員であれば地元の幼稚園、小学校、中学校の卒園式・卒業式、入園式・入学式にも来賓としてお招きをいただきます。また運動会や文化祭などの幼稚園・学校行事への案内もいただき参加されている議員も多いと思います。

地域のまちづくり協議会や自治会、老人会、子ども会などの総会や行事、公民館行事などにも参加されている議員も多いと思う。

また市政報告会を開いたり、市政や議会の動きを文書にして配布している議員もいます。私も地元を中心として十数ヶ所で年1回程度、市政報告会もさせていただいています。

 

市内には何百年の前から延々と行われてきた神事や祭り、仏教行事などがあり、私はなるべく多くのものを見せていただいています。また市内の史跡などをめぐって歴史なども調べています。演奏会、演劇公演、文化財センターや歴史民俗資料館などで行われる展示なども見学しています。松阪市に関する知識を広げていけば、長い目でみれば議員生活に役立つと思っています。

 

議員が本会議でする一般質問や議案質疑などでは、議案書の精読や資料集め、関係者への聞き取り、現地視察、質問のまとめなども議員の大事な仕事です。会派に所属する議員ではいろいろな議案に対して、どう取り組むかの議論や検討もします。また常任委員会や特別委員会では、管内視察や他市への視察があります。関係団体との懇談会等もあります。同期議員の会での研修会をするところもあります。会派の視察もあります。

市民からの陳情や調査依頼等にも、現地を見たり、関係機関への問い合わせなど対処しなければなりません。それぞれの地域でむらおこし・まちおこしに取り組んでいる議員もいます。常任委員会の委員長・副委員長になれば多くの兼務する職があり、各種団体の会議や催しへの参加要請があります。

 

議員によって行動の仕方は多少違いますが、カレンダーは平日、休日、昼、夜関係なしに、ほとんど埋め尽くされます。1、2時間で終わることもあれば、1日かかることもあります。土日・祭日ともなればいくつかの催しを駆け回ることもあります。市議会議員の日当制がよく話しに出てきますがが、どこまでを公務と呼ぶかは難しいところです。現実に市議会議員の仕事は多いのです。市長のいう、市議会議員は年50日しか仕事をしないというニュアンスに受け取れる発言は、とんでもない話しです。

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