川口保 のブログ

1市民として市政を眺めつつ、社会のいろいろな出来事を取り上げています。

三重県地域別防災研修行われる

2011-03-01 07:45:01 | 日記

2月27日、松阪市本町の松阪市産業振興センターで、三重県主催の「三重県地域別防災研修」が行われました。この催しは三重県松阪県民センターが、同管内の松阪市、多気町、明和町、大台町の4市町で、毎年交代で行うもので、近く発生が予想される東海地震、東南海地震等に備えるために開催されています。

私も昨年の9月議会、11月議会の一般質問で、東海地震、東南海地震などの大型地震に対する対応について、2回続けて質問しましたので、今回の研修を興味深く聞かせていただきました。

 

 東海から四国にかけての太平洋沖には「地震3兄弟」と言われる大きな地震の巣があり、これが東海地震、東南海地震、南海地震です。これらの地震は、この日の話しにもありましたが、必ず発生するもので、しかも今世紀前半に発生が予想されます。3つの地震が同時に発生すると2万人の死者が予想されるということです。近県からの応援は期待できないので、自主防災が大事になります。

 

 この日の研修では初めに阪神・淡路大震災の発生直後に神戸市長田区の職員が撮影した、生々しい長田区の被害の様子がビデオで流され、その後講演に入りました。 

 今日の講演は、阪神・淡路大震災の時は神戸市長田区の職員であり、現在「人・街・ながた震災資料室」の代表である清水誠一さんが「阪神・淡路大震災から16年~神戸市長田から~」という演題で話しをされました。 長田区の職員であった清水さんは地震発生後、区役所に出勤したらすぐに避難場所である小学校に派遣されました。2000人の区民が避難していた小学校での、赤ん坊のミルクや米の確保、救援物資の食糧などの配布の仕方、住民自主組織(リーダー会)の結成の話しやボランティアの受け入れ、罹災証明の発行など、避難所の出来事や苦労話しをされました。

 

 また、生き埋めになった人の救出は地震発生から72時間以内が大事であるので、他人に頼らず地域は地域で守って行くことが大切であること、また救援物資は1つの箱の中にいろいろな物を入れずに、同じ種類の物を送ること、例え自分の家が無事であっても避難場所に顔を出していろいろな情報を得ることが大事である事などを話されました。

 

 この研修は自主防災組織、消防団、自治会などを対象としたものでしたが、この日は武四郎まつりなど市内でいろいろなイベントがあり、また松阪地区広域消防組合消防音楽隊の結成20周年を祝う記念の演奏会「ふれあいコンサート2011」が松阪コミュニティーセンターであり、消防関係の人たちはこの催しに行っていて、今回の防災研修の参加者は約30人と少なかった。三重県主催の防災研修であるが、松阪市と日程の調整をしてもよかったのではないかと思います。

コメント
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