フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

シンデレラボーイ

2011-11-10 22:35:17 | Weblog
もうすぐボジョレー・ヌーボーが解禁されます。ワインの世界では急に有名になったワインを「シンデレラワイン」と呼ぶそうです。
突然、有名になる男性をシンデレラボーイとかつて取り上げられることが多くありました。スポーツや芸能の世界でした。例えば、最近ではテニスの錦織選手がランキング1位の選手を破って注目されたのもその例でしょう。もっと突然といえば、男性ではありませんが、「なでしこジャパン」もシンデレラです。
さて週末から始まる日本シリーズではシンデレラボーイが出るでしょうか。やはり一年間の総決算の戦いで、今年のペナントレースで活躍した選手が中心になるでしょうから、シンデレラボーイが登場する余裕はなさそうですね。先のセ・リーグのCSでヤクルトの山田選手がトップバッターとして登場しました。彼はペナントレースには一度も出たことがない選手でした。下馬評で分が悪かったヤクルトとしては、小川監督はシンデレラボーイとして登場し活躍をしてくれる存在となってくれるのを願ったのだと推測します。ですからもし今度の日本シリーズでシンデレラボーイが活躍するとしたら、分が悪いチームからでしょう。さて…。

歴史の重みを知る

2011-11-09 23:51:32 | Weblog
昨日は創業80周年というキングレコードのイベントを楽しみました。総勢17人の歌手が揃ったステージは圧巻でした。
一方、日本で初めてのサル山が東京、上野動物園に出来て今年で80年になるそうです。80年前というと昭和の初期ですね。
こうした歴史の教科書に載らないことはともかく昭和のあの戦争へ向かってしまった政治的な世相も余り理解出来ていないような気がしています。というのも、今はどうかわかりませんが、高校時代に歴史の教科書が昭和に入るころから受験モードになって、授業が受験科目中心ということで、結局昭和の初期を飛ばしてしまったのです。江戸時代や明治時代の勉強に比べてどうしても弱くなりますよね。ですから歴史は続いていることを考えると、空白があってはいけません。
ひと昔前に昭和の戦前、戦後の歴史を勉強したことがあります。今、国会で審議している問題で、そのやり取りから歴史を学んでいないとついていけない言葉も登場します。若い人達にも是非、昭和を勉強してほしいですね。何よりも戦争という不毛な出来事を経験した、当時の状況をしっかり把握することが「二度と…」に繋がると思います。

日帰り旅行

2011-11-08 22:34:34 | Weblog
日帰り、現地集合、解散というツアーが人気だと聞きました。参加者の年齢は50~60代のシニア層が中心だそうです。もちろん低料金も魅力でしょうが、参加理由は様々あります。その中で注目の理由は学習意欲の高い、シニアが身近な場所の歴史を学ぶための参加が多いことです。特に現地解散ですから、ツアー中に興味が出た場合に見学し足りなかったところに解散後にすぐ出かけることが出来る利点があります。こうした理由を聞くと日本人の学習意欲の素晴らしさを再認識します。
ところで日帰り旅行での魅力の中には、温泉とカラオケをあげることが出来ます。温泉ブームは依然として続いています。また現地に到着するまでのバスの中でカラオケ大会になることもあります。歌好きな方は、何処へ行くにもマイ・カラオケを持って行くそうです。カラオケを通して新しい友達ができる可能性が大きくなります。ここにも「歌の力」が見られます。そして温泉では、文字通り「裸の付き合い」が出来ます。極端に言うとこうしたツアーで知り合った友達の方が過去の友達よりも多いという笑えない事実もあるようです。
出無精な貴方も一度、参加してみてはいかがでしょうか。

下馬評

2011-11-07 17:39:12 | Weblog
完全日本一への壁を二つまで破って、中日が日本シリーズへの進出を決めました。まずはおめでとうドラゴンズです。この土日からの日本シリーズの更なる頑張りを期待します。
その日本シリーズは、パ・リーグの覇者ソフトバンクとの頂上決戦になりました。多分、リーグで優勝した同士のシリーズは、CSが取り入れられてから初めてではないでしょうか。
その対戦の下馬評といえば、圧倒的にソフトバンクが優勢です。ひょっとしてドラゴンズファンの中にも、今年のソフトバンクの強さを認め、シリーズでは勝てないと思っている人が多いかもしれないですね。
ところでこの下馬評という言葉の意味は、第三者が興味本位にする噂や評判のことですが、元々は、江戸時代、江戸城に大名や旗本が登城すると、下馬先という所で馬を降ります。お供の家臣はそこで主人の帰りを待つのですが、ただ待つのでは退屈なので家臣同士が色々な噂話をして時間をつぶしました。その下馬先での評定が下馬評となったのです。
その下馬評で不利なドラゴンズが日本一になるためには、谷繁と内川というともに横浜出身の二人の攻防に尽きるような気がします。皮肉なことに内川のバッティングを最初に評価したのが落合監督でしたね。

48

2011-11-06 23:13:02 | Weblog
日曜日は、若い人との仕事で元気をもらって来ます。東海ラジオの午後3時からの番組のコーナーの「SKE48とおじいちゃん」です。
SKEと言えばAKB48の姉妹グループの一つですが、なんと姉妹グループは海外にも誕生したんですね。そのグループはインドネシアの首都ジャカルタを拠点とする「JKT48」です。第一期生の最終オーディションには日本から総合プロデューサの作詞家の秋元康さんも出掛けて行ってメンバーが決まりました。この48ブームは何処まで拡がるのでしょうか。
48の意味はいろいろ取り沙汰されていますが、日本では「いろは47文字プラス(ん)で48」で伝統的な数字です。赤穂浪士でも後に事実を伝える係で一人が抜けましたから実質48です。関係ないのですが、赤目の滝も48滝です(笑)。こうした知らない内の馴染み深さがあったのではないでしょうか。
ところで「JKT48」でめじゃんけん大会を行うのですかね。ちなみにインドネシアのじゃんけんは、もちろん三すくみから来ていますが、象、人間、アリです。親指が象、人差し指が人間、小指がアリです。三すくみは象は人間を踏み潰し、人間はアリを踏み潰し、アリは象を刺し殺すのだそうです。日本の48もこのじゃんけんを覚えておいたら?

年齢

2011-11-05 23:10:06 | Weblog
「いくつになられましたか?」という質問が答えにくくなりました。何ででしょうね。年寄り扱いされるのが潜在的に嫌なんですかね(笑)。
さて、アメリカ21、イギリス18、日本20という数字は何でしょう。そうです、それぞれの国でお酒が飲める年齢のことです。その18才以上が飲んでもいいイギリスの「そんな馬鹿な」というお話。
イギリス南東部のハーローである女性がウイスキーを買おうとしたところ、年齢が分かる写真付きの身分証を提示するように求められましたが、持っていなかったのでウイスキーを買うことが出来なかったのです。店員は若く見たそうですが、実は、この女性の年は92才です。「そんな馬鹿な」ですよね。女性は最初はお世辞で外見が若く見えると言ってくれたと思ったそうですが、この店員は本気だったそうですよ。
日本では女優の森光子さんが年齢よりも随分若く見えますが、お酒が飲めない年だとは誰も思いませんよね。このイギリスのご婦人は写真がないのでよくわかりませんが、どんな女性だったでしょう。大変興味あります。日本の化粧品メーカーがこの女性に目をつけるかも知れませんぞ。

酉の市

2011-11-04 23:10:14 | Weblog
11月2日の酉の市のニュースで熊手を持った市民の姿に記憶がありますね。ニュースでは浅草「長國寺」の酉の市でしたが、各地で酉の市が開かれ、大小様々な熊手が売られます。来年の幸運を取り込もうというものです。
この熊手は売る側と買う側の値段交渉がみものです。必ず値切るのが常識で、また元の値段よりも必ず安くなるのです。値切っても、御祝儀はつけるものだそうですよ。
今年の酉の市は11月14日と11月26日にもあります。つまり三の酉の年です。三の酉のある年は火事が多いという俗説があります。あえて俗説というのは、根拠のないことだからです。江戸時代のことです。この酉の市が行われているそばに吉原遊郭があったために、そこへ行かせたくない妻が引き止めに使った口実と言われています。まあ、俗説でも火の取り扱いには、十分注意した方がいいですね。
先日のハロウィン始め、クリスマス、バレンタインデーと外国の行事が幅をきかせている昨今、こうした日本の伝統的な行事をもう少し大切に守っていきたいです。ですから親御さんも、子供達にこうした伝統的な行事の説明をしっかりしてほしいですね。

同窓会

2011-11-03 23:29:02 | Weblog
久しぶりの大学のクラブの同窓会が京都で行われました。午後3時からでしたので、午前中を利用して東福寺の紅葉を愛でに出掛けました。私の学生時代の下宿先が東福寺の近くの泉涌寺だったので紅葉はもちろんですが、地域の懐かしさも加わって、うれしい時間を持つことができました。ただ紅葉はもう少し先が見頃でしょう。
それにしても京都まで名古屋から45分ぐらいですから、近いものですねぇ。そんな近さでありながらも学生時代の仲間と会うのが十何年ぶりというのは不思議です。名古屋市内では考えられませんね。それだけ日々の生活に追われているのかも知れませんね。
さて、十何年ぶりですが、いや卒業後初めてという仲間でも、時間の壁はすぐ破れるものです。内緒ですが、あの美人も年をとったと思ったのは事実です(笑)。
何処でもでしょうか。昔話が一段落すると、後の話題は当然の如く、孫、健康、病気、薬になって行きます。しかしその中でも、いまだ夢を持ってその実現の為に毎日を充実した思いで過ごしていらっしゃる先輩には圧倒されました。まさに今が青春感覚です。どちらかというと、「後〇年」としか考えられない年齢になって尚、前向きに生きる姿勢は勇気を貰いました。
この出会いが、大収穫でした。

一筋

2011-11-02 15:20:17 | Weblog
秋の褒章が発表されました。受賞される皆さんの経歴を拝見すると、大竹しのぶさんの紫綬褒章など、この道一筋の方が多く選ばれています。映画の名監督でした五所平之助さんの句に『生きることは一筋がよし寒椿』という句がありますが、私もアナウンサー生活43年と一筋だっただけに、この句に共感したものでした。
一筋という言葉からは愚直という言葉が思い出されるように、真っすぐに自分の道を歩いた人達ばかりでしょう。幸せな言い方をすれば、天職に巡り合い、そしてその職をまっとうしようとしている人達です。一方では天職にしようとこの世界に入って来ても、残念ながら自らの思いでなくても、この世界を去らなくてはならない人もいます。
その世界とは、野球の世界です。今日から始まるCSのファイナルステージに立てる幸せな選手もいれば、戦力外を宣告されてこの世界をやむなく去る選手もいます。野球の世界で生涯を野球でという一握りの人は、現役時代の活躍が必要ですから、今、去らざるを得ない人達は、到底一筋とはいかなくなります。ならば、第二の一筋を早く見つけることが大切です。
審判一筋という方も選手だった経歴がほとんどですね。

御用聞き

2011-11-01 23:34:14 | Weblog
懐かしい言葉に出会いました。「御用聞き」です。時代劇の捕物に出てくる岡っ引のことではありませんよ。得意先を定期的に巡回して商品の注文を受け付けて、品物を運ぶことです。アニメのサザエさんにはよく登場しますね。我が家でもクリーニング屋が来てくれています。
話は戻りますが、その見つけた言葉のことですが、ローソンが食事宅配会社と組んで、高齢者向けの野菜やプライベートブランド商品の御用聞きサービスを今日から始めるというものです。食事の配達時に注文を聞き、最短で翌日の配達時に届けるシステムです。我が家ではメニューチラシを見てファックスで注文する食料品を扱うお店と契約しています。
昔からある御用聞きは一人暮らしのお年寄りにとっても大変心強い存在です。定期的に訪ねてくれればお年寄りの異常が早く外に伝わります。いわゆる悲劇の孤独死も避けられることが多くなります。その付き合いを深くすることも大切です。単に品物を置いてくるだけでなく、玄関先で雑談が多くなる雑談力を磨くことが必要になって来ます。会話の中から体調のこともわかることがありますから、御用聞きの聞きは聞き上手の聞きと受けとって仕事をして欲しいですね。