フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

人を見ている動物

2011-06-29 22:31:14 | Weblog
動物にも意識があると考えられていますが、証明は困難でしょう。そんな中でのある調査のお話です。
パリの公園に生息するハトに対して餌を与える二人がいます。同じような年齢、肌の色の二人ですが、ひとりはハトに対して敵対的で、もうひとりはハトに優しく接します。そして一ヶ月後、今度は二人が服を交換し、ともハトに危害を加えずに餌を与えました。その結果は最初に敵対的な態度を取っていた人をハトは識別して避けたそうです。思考や感情はない様に思っていたのに、ちゃんと優しい人を識別するのですからビックリです。人間と同じように内面の世界を持っているのでしょうか。それとも猿等は100人ぐらいの顔を見分けるそうですから、服を交換しただけでは、顔をハトも識別しているのかも知れませんね。ただ人間でも優しさは本能的に感じるものですから、優しさだけは抽象的でも心で感じ取れるかも知れませんね。
こうした事例からも人間にたいする優しさは必ず伝わることがわかります。いやむしろ敵対することに敏感なのかも知れませんから、やはり人間にたいする敵対心はすべて捨てさること。はっと気付いたお話しです。