フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

打ち水

2011-06-30 14:43:57 | Weblog
節電意識が強まるなかで、名古屋のあるデパートが夏場のイベントとして毎週水曜日に打ち水を始めました。打ち水は環境に負荷をかけずに涼しくする効果があることが知られている日本の古来からの風習の一つです。
この打ち水が客を呼び込む誘い水になればというところですが、打ち水を玄関先等にするのは、来客への心遣いとしての風習でもありましたから、デパートとしては清涼感を味わってもらうのと一石二鳥のようです。節電の比重が高くなるわけですから、こうした日本の避暑の為の風習を見直してもいいですね。
ヒートアイランド対策としての打ち水、また、夏の生活様式として、簾を利用する。蚊帳等も懐かしいですね。そもそも昔の民家の建築は軒を深く取って夏の日差しを避ける工夫をしていました。次に熱中症対策としては熱中症という言葉を知らない時代には、夏野菜を多く食べる習慣があったのです。キュウリやトマトそれにナスは水分が多く含まれていますので水分補給にもなりますし、体温を下げる効果もあるのです。その他夏の甘味としてくずきりや寒天をガラスや竹の器にもって目からも涼しさを味わいました。
こうした日本の良い風習を今こそ活かしましょう。