フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

もの忘れ

2008-10-21 19:11:42 | Weblog
もの忘れを自覚するようになったせいか、出勤前にスケジュール帳を見て確認しないと落ち着きません。この自覚というのが厄介なもので、先日も休みをとって懐かしく京都で遊んでいた時、携帯に「来客ですよ」という連絡が。約束をとって来ているような雰囲気という事なので、慌てて「申し訳ないけど出社していない旨、あやまって欲しい」という返事をしました。多分スケジュール帳に記載忘れだろうと自分を責めている所へもう一度連絡があり、約束なく来社という事でホッとしました。しかし最初は自分のもの忘れのせいと思ってしまうところが怖いですね。
そのもの忘れは特に人の名前がでてこないですね。このまま加速していったらどうなるのか心配ですが、その心配によるストレスをためる事が悪いという事で、心配そのものを忘れる事にしました。
そうそう、いい記事を見付けました。覚えたい事はトイレの壁に貼るといいそうです。不思議な事に他のどこよりトイレで見たものはスッと頭に入ってくるそうです。受験生の皆さん、英単語や元素記号など貼っておいたらどうでしょうか。
もう一つ、こちらは正真正銘年をとった人むけのメッセージでした。「老人の楽しみとして、もの忘れを他に悟られないようにふるまう事」とありましたが、それもなる程と思わせます。誰だったかわからずに会話を続け、話の途中で思い出すなんていうのは快感です。
ゲーム感覚で会話を楽しむ、新しい「老人力」かもしれませんね。

朝食

2008-10-20 19:52:30 | Weblog
今日は家人の都合で朝食は散歩の途中でのモーニングサービスで済ませました。若い頃は朝食を抜く事は度々でしたが、最近は必ずとる様にしています。
健康的にもやはり朝食を欠かす事はよくないそうです。まず朝食を取る事によって身体をしっかりと起こし、1日の生活のリズムを作り出す働きを促します。朝食を抜く事で一種のストレス状態を生み出し、頭を働かせるエネルギーがなくなるそうですから午前中の仕事にも影響を与えかねません。小学生や中学生などは極端にいうと成績が下がるデータもあるそうです。
先日報道されたインターネット調査では、朝食が基本と考えている人は97%に上るのに、週三日以上食べない人は23%、63%は平均15分未満ですませているとわかりました。「わかっちゃいるのに~」 なんですね。
まあ、我々の世代で朝食をきちんととる事や、3食をきちんととる事のメリットは夜の質の高い睡眠につながるということですし、もうひとつ肥満にも朝食をとる事で対応できるそうですから、やはり健康第一を考えても必要ですね。
この年になると結論はすべて健康の為となってしまうのが読み返してみて淋しいですね(笑)。

金と銀

2008-10-19 22:45:35 | Weblog
この時期の香りは金と銀が入り乱れています。それは対照的に芳香と悪臭です。
金は秋を知る香りを放つという金木犀です。最近は香りが漂ってくると、どこにあるのか探し求めてしまいます。とはいっても最近はトイレ用の芳香剤と勘違いしている人もいるかもしれません。1990年代前半頃まで人気商品でした。
一方銀は銀杏ギンナンです。落ちた銀杏が踏みつぶされた時に放つ臭いはたまりません。そばを通る際には、ある人は顔をそむけ、ある人は鼻を手でおさえ、いずれも足早に通り過ぎます。あの銀杏を焼いて食べると美味しいんですがね。
この金と銀が同居するのがちょうど今頃です。そしてもう少しすると金木犀の花が散ります。この風情が何ともいえません。花そのものは小さくて目立ちませんが、降り散った花は金色の雪が積もったようになるのです。
ところでこうした香りに関しては対照的な金木犀と銀杏ですが、金属の金と銀は共に貴金属に分類されています。やはり世界の埋蔵量が少ない金属だからです。この金と銀に加えて白金、パラジウム、イリジウム、オスミウム、ロジウム、ルテニウムの8種類が東京工業品取引所で貴金属として取引されているそうです。
蛇足ですが銅は貴金属に含まれないそうですよ。

遊具

2008-10-18 22:51:05 | Weblog
直径1m程のプラスチック製の輪の中に入った人が腰などを振って回転させるといえば、フラフープです。この遊具は昭和33年の今日発売されて、爆発的な人気を呼びましたが、その後はパッタリ。今ではサーカスなどで多少見掛けるだけになりました。時にはダイエット用に使っている人もいると聞きましたが・・・。
そのちょっと前には飛び跳ねて楽しむホッピングという遊具も登場していました。その他、プラスチック製のディスクを回転させて投げるフリスビーもレクリエーションや遊びによく使われました。もちろん商業ベースにのった遊具ではありましたが、いずれもアウトドア(屋外)で遊ぶ道具でした。
古来の竹馬や竹トンボ、水鉄砲、道具を使わないかくれんぼをはじめとする遊びも、すべて屋外で楽しむものです。赤ちゃんも少し大きくなると砂場が遊び場デビューでした。特に砂場は小さい子から小学生まで一緒に遊べて、それぞれの想像力を思う存分発揮できるスペースでした。
この様に書いてきて、今の遊具は何だろうと・・・。
テレビゲームが主流でいわゆる体験型の遊びが全くありません。商業ベースにのった道具も殆ど室内用になっています。世代を越えて屋外で遊ぶ事は心の栄養にもなりますが、まさに現代の子供達は栄養不足におちいっているのではないでしょうかねぇ。

カラオケの勉強

2008-10-17 21:09:02 | Weblog
歌手の皆さんのキャンペーン日を見てみますと、この名古屋地方は圧倒的に金曜日が多い様です。今日も普天間かおりさんにインタビューです。
最近の歌い手さんの新曲PRの特徴は自分の曲をいかに沢山の人に唄ってもらえるか、こんなところにあるようです。ですからインタビューの終わり頃になると、レコーディングの時を思い出して、作曲の先生方からこんなことをアドバイスされた、と話してくれます。一般の皆さんもこんな所を気をつけるといいですよという意味ですね。
確かにカラオケ大会で自分の曲が大勢の人に唄われている事がヒットの兆しになる事があります。私の経験では「命くれない」や「雪椿」などがそうですね。
そのインタビューを終えて、あるカラオケ雑誌を見てみると、作曲家の伊藤雪彦先生が女性の魅力について語っていました。その魅力というのが主に「泣く」「甘える」「寂しがる」「困る」「喜ぶ」で、読み込んだ歌詞がこのうちの何を表現しているかを悟って心を動かすことが歌い方のコツと話しています。
圧倒的に女性の購買力が多い演歌界、それだけ女性が歌う事が多いのです。この5つの魅力の表現を上手にする事がカラオケ上手になるそうです。どうぞこの話を覚えていて私のインタビューを聞いて見て下さい。参考になると思います。
私の担当のミッドナイト東海21は毎週火曜日の午前2時から、シャレアップ歌謡曲は毎週日曜日の午前4時からです。

カラスとゴミ

2008-10-16 20:28:41 | Weblog
今日、木曜日は我が町内ではゴミの収集日です。車道に面した歩道脇にはゴミ袋がズラ~ッと並んでいます。以前の日記にも書きましたが、朝早い散歩時に見かける風景としてはゴミ袋を漁るカラスです。近づいて行くと(かなりの近くまでカラスは平気です)「僕は知らないよ~」というようなひょうきんなしぐさでその場を離れますが、通り過ぎるとまた戻って漁りはじめます。散歩から戻ってその場所を見ると食い散らかした跡が、まぁなんと醜い事か。気分が悪くなる程です。
名古屋ではゴミの分別が行き届いているせいか、それ程でもありませんが、1000m間隔のカラスの縄張りが狭くなっているそうです。結構生ゴミが多く出ているのでしょう。
それぞれの町内で対策を練っているそうです。2重にも3重にもネットをかけたり、それも黄色が嫌いとわかってネットを緑色から黄色にかえたり、新聞紙を使って外から見えなくしたりと工夫をしていますが、知能指数の高いカラスには相変わらず手を焼いています。ゴミの日をちゃんと知っている様ですねぇ。
さて、カラスの数が減ったと感じさせる時があります。それは収穫の秋といいましょうか、畑にトマトやキュウリの野菜が収穫される様になると、その畑へ出張します。又お彼岸などお墓にお供えがある時なども町中カラスが漁りに来なくなります。
しかしカラスのゴミ袋を漁る姿を見ていると、ゴミの出し方が悪かったりする人間のだらしない生活振りがカラスを増長させている様な気がしてなりませんがね。

三振

2008-10-15 20:46:29 | Weblog
私はスポーツアナウンサーを目指した事もあり、とはいっても野球の事しかわかりませんが、スコアブックをつける事ができます。スコアブックには三振をKと記載します。これは英語でStrike OutというところからKを使う様になりました。
ところでドラゴンズの投手を見ていると、いいフォークボールを持っている投手が少ないせいか、なかなか空振りの三振がとれませんね(吉見投手がいいフォークを持っています)。逆にフォークを振って三振するバッターが多い様な気がしますがどうでしょうか?ペナントレースでは奪三振王というタイトルがありますが、今年は杉内投手(ソフトバンク)の213がトップでした。セ・リーグではグライシンガー投手が200を超すでしょうか。
かつての記録では1968年の江夏投手の401がシーズンの記録ですが、これなんかは物凄い記録ですよね。それから見ると物足りませんが、やはりバッティング技術の向上があげられるのでしょう。投手の方はその向上に追いつかないのかもしれません。今年、立浪選手が1000三振を記録しましたが、ヒット数の割に三振が少ないのも凄いことです。
リリーフ投手の条件としてはピンチで三振がとれるというのがあります。三塁ランナーを返さない為にも外野フライを打たれてはいけません。バットに当らないのがいいのです。そういう意味からもドラゴンズの投手には、全体に速球派は多いのですが、落ちるボールをより磨いて欲しいと今思っています。
凄いといえばやはりイチロー選手です。連続無三振記録を持っているのですが、何と1997年に記録した216打席無三振です。

銀杏

2008-10-14 23:08:23 | Weblog
先日、長谷川きよしさんにインタビューさせていただきました。最近「40年。まだこれがベストではない。長谷川きよしライブレコーディング」というアルバムの話を聞いたのですが、このアルバムの中に嬉しい事にフランク永井さんの名曲「公園の手品師」が収録されていました。『♪♪鳩が飛び立つ公園の銀杏は手品師、老いたピエロ』という宮川哲夫さんの詩です。
銀杏は手品師かということですが、生きた化石と呼ばれる程強い生命力を持つ銀杏。日本に生存する公園の銀杏はすべて15世紀に仏教とともに僧侶達が日本に伝えてきたもので、山には銀杏がないのです。もちろん落葉樹ですが、この落葉樹の中でも葉を落とすのが遅い木で、晩秋の頃に葉が舞い落ちます。ただ雨の日に掃き掃除をする時は水分をよく含む葉ですので、重い葉になりますからご注意を!
さて、この手品師という表現ですが、葉の落ちる様子がマジシャンが大きく手をひろげ、手先から真黄色の葉をまく姿に似ているからでしょうか。
この銀杏にはその他不思議があります。葉が雄、雌とわかれているのがすぐわかります。雄がズボン、雌がスカートをはいているのです(笑)。そしてその葉を見ると広葉樹の様ですが、種としては針葉樹です。
もう1つの不思議は前にも書きましたが、銀杏と書いて「イチョウ」「ぎんなん」と両方読む事ですね。
余談です。長谷川きよしさんは、大の裕次郎ファンでした。

演歌の詩

2008-10-13 19:57:53 | Weblog
今日はクラウンなごや演歌まつりが市民会館プルニエホールで行われ、その司会を担当して来ました。
「舞台の袖で数多くの演歌を聴いていて飽きませんか?」とよく尋ねられますが、答えは「飽きませんよ」です。歌を聴くというより詩を聴いていると、人生が迫って来るものが数多くあります。皆さんは演歌の詩は「女、男、酒、涙、港、雨」という演歌言葉の羅列ではないかと思われるでしょうが、余韻、余情を大切にする日本語で構成されている詩は、想像力を働かせてくれる詩なのです。
アグネスチャンが来日したときに「夜の新宿 裏通り 肩を寄せ合う 通り雨~」と聴いて「それがどうしたんですか?」と思ったそうですが、その行間を読み取る楽しみをまだ知らなかったのでしょう。
又、演歌の詩の舞台は北国が圧倒的に多くなっています。厳しい冬の辛い詩ばかりですが、そこに自分の人生をだぶらせて耐える事から希望を見出しています。
残念ながら昭和30年代から50年代の演歌の黄金期からずいぶん遠ざかりました。会場の皆さんもそうした時代をささえてきた人が殆どかもしれません。どうしても後に続く人に演歌を知ってもらわなくてはいけません。演歌を聴く際には、演歌の歌詞の中のドラマ性に想像力を働かせてみて下さい。日本語の奥ゆかしさも同時に味わう事ができる筈です。

学習能力

2008-10-12 18:05:42 | Weblog
あるデータでの記載です。テストの後に問題の解き直しなどの復習をしている層ほど、国語、算数、数学のいずれの平均正答率が高くなるというものです。テスト問題の復習が効率の良い勉強法の1つといえそうです。
中学校の先生に入学早々いわれた言葉を思い出します。『復習こそ勉強の極意だ』 復習を繰り返すことで理解が進むわけですが、もうすっかり忘れていてこの年になってしまいました。
元々の頭が悪いからと、復習を拒否する必要はないそうです。つまり10桁の我が家の電話番号をスラスラと言えるし、自分の携帯電話の番号が言えるわけですから、それで十分なんです。意味の無い言葉などは1日経つと70%忘れてしまうのが人間です。長い間覚えているのは繰り返し繰り返しして憶えるのです。クラブのママさんが、おしゃべりしている間中お客さんの名前を繰り返し連呼して憶えるのも復習の1つなのです。
人は痛い目にあった時に学習する傾向があります。しかし学生時代の試験の不出来は痛い目ではなかったのでしょうか。復習という学習をなかなかしませんでした。(反省!)
ところで私は家人に「あれをしてはいけない」と叱られても又同じ失敗を繰り返し、学習能力の無い所を指摘されていますが、家人の叱責は(内緒ですが)本人は余り痛くないのかもしれませんねぇ(笑)。
ともあれ、学習能力は文章を読む力に大きな影響を受けるという事ですから、秋の夜長、やはり読書の秋にしましょう。