フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

古稀

2012-05-24 23:33:18 | Weblog
唐の詩人の杜甫が「人生七十古来稀なり」と詠んだことから、70才を古稀と表現して誕生日に祝うようになりました。織田信長で有名になった幸若舞の『敦盛』の一節「人間50年」の時代からすれば70才は古来稀れでしょう。こんなエピソードがあります。1939年に相撲の双葉山が69連勝で終わったときに、ラジオの実況アナウンサーが「やはり70は古来稀なり」と実況しました。まさに名言でした。
ところで今日5月24日は政治家、小沢一郎氏の誕生日で満年齢ですが丁度70才になります。国会が遅々として進まないのは、民主党内での執行部と小沢元代表を支持するグループの政策を巡る確執が陰を落としています。野田総理と小沢元代表との会談がセットされたようですが、会談結果は決裂も予想され、楽観は許されませんね。
その小沢元代表ですが、古来稀な政治家でしょうか。豪腕、辣腕と称されて来た政治家には間違いありませんが、どこか壊し屋というイメージも着いてまわります。あのリーダーシップは今の政治家には見当たらないものがあります。そのリーダーシップを日本を前に進める為に活かされたなら、後世の人達に古来稀な政治家と評せられるかも知れませんね。