フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

数字の上では

2012-05-18 22:56:29 | Weblog
総務省が発表した2011年平均の家計調査によると1世帯当たり平均の貯蓄は前年比0.4%増えて1664万円となり2年連続で増えました。理由は高齢者の増加にともなって住宅ローンを完済した世帯が増えたからです。負債の方も減ったそうです。
この数字を見て、思うことは人それぞれでしょうが、私などはこんなにあるんだと感心ばかりしています。国会論戦で議員達は負債の話ばかりしているから意外に思うのかも知れませんね。
この現実は数字のマジックもあるでしょうから一概に言えないかも知れませんが、これほどの貯蓄があればもう少し心の余裕を持ってもいいと思うのですが。ぎすぎすした世相ばかり見えてくるだけに、ゆったりとした気持ちをこの数字をベースに持つべきだと思います。
とは言っても、ぎすぎすした社会に身を放りだすと逆にもっと貯蓄しないと安心できないのかも知れません。お互いが支え合うという世の中ならば、貯蓄にあくせくする必要もないのですが。支え合う世の中にする為の政治活動を政治家にますます加速してほしいと思うばかりです。