フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

10人10色

2012-05-17 23:55:03 | Weblog
幼稚園児の賑やかな声が聞こえて来ます。春先の入園の頃には、賑やかな声の中に泣き声も交じっていたでしょうが、この頃はそんなこともないでしょう。
幼稚園ではお絵かきも主な授業の一つです。同じテーマでもおそらく大人が考えつかないような独創的な色使いで絵を描くのでしょうね。「人生いろいろ」という歌がヒットしましたが、世界の子供が描く色も地域によっていろいろです。
こんなことを聞いたことがあります。太陽を描く場合、日本の子供は真っ赤に描きますが、ヨーロッパの子供達は黄色か白で描くそうです。おそらくイギリスなどはどんよりした空が多いので、その影響かも知れません。
ヨーロッパでは「リンゴのような」という意味は色ではなく形、丸いをイメージします。そしてリンゴの色は緑なんです。日本では「リンゴのような」とくれば真っ赤な色を連想します。これだけでも世界は広いし考え方も違うのですね。
表現の違いの例えをもうひとつあげると「湯水のように」はアラブでは大切にという意味になります。日本では贅沢にどんどん使うときに表現しますよね。湯水=油水につながっているのでしょう。
世界に生きることは10人10色の考え方があることを知ることですね。