植物に興味があるかと訊かれたら、
正直薄い方である
花の名前にも詳しくなく、
また数少ない知った名の花が
眼前にあったとして結びつかない
とゆーレベル
国立科学博物館附属自然教育園の
「都心のフロラと帰化植物」なる
講座に参加してみたのは、しかし
一念発起したわけではない。
まず「都心のフロラ」の響きが良い
芥川賞の候補になるようなタイトル
(ん、直木賞かな?)に惹かれた。
次にイメージ的に悪い「帰化植物」の
対策を知ることになれば、と。
2番目のアサハカな考えは開始早々
それを観取したかのように
「帰化植物で悪いのは全体のごく僅か」
と宣告された。
そう語った講師は科学博物植物研究部
陸上植物研究グループの田中伸幸博士。
研究分野は植物分類学。
そして三番目に、国の附属機関での
定員30名と謳うイベントに
果たして参加者はどれくらい居るのか?
という興味もあった。
その数は充分に満たしていて、且つ
前から席が埋まる積極的な方ばかり!
講義の中にも複数回登場した
牧野富太郎の影響もあったのか⋯。
そう、NHKで2023年度の前期放送
(4月3日〜9月29日)
通称「朝ドラ」第108作『らんまん』。
主演は神木隆之介、ヒロインに浜辺美波。
演劇界のヒロインとも言える劇作家で
てがみ座主宰の長田育恵が脚本を務めた、
植物学者・牧野の半生をベースに
平均視聴率は3作品ぶりの16%超え、
最高視聴率も19.2%を記録した、あの
さて「flora」は植物相のこと。
では植物相は何だって話だけれど
日本国語大辞典から引用すると・・・
1.ある地域に生育している植物の全種類。
2.その地域内の植物の種類、性質、分布、
利用などについてまとめた著書。
(以下略)・・・
そして優しく噛み砕いた内容で、
またくすぐりもふんだんな約90分、
都心の植物相は手つかずで
ちゃんと調査されていないから
是非皆さんチャレンジを!
と励まされたのだった。
それは東京に限らず、
田中博士の専門の東南アジアでも
山から調べてフロラが解ってきて、
さて首都のプノンペンやヤンゴンは
となると空白地帯になっている、と。
植物採集には「野冊」が必須で、
一昔前はそれを持って歩いていると
職務質問されることが多かったそうだが、
「らんまん効果」でめっきり減ったとも。
採集までは行かずとも、
足元の野草や花を少し愛でようと思った。
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