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麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

都心のフロラ

2025年05月21日 | 鑑賞・まなび

植物に興味があるかと訊かれたら、

正直薄い方である

花の名前にも詳しくなく、

また数少ない知った名の花が

眼前にあったとして結びつかない

とゆーレベル

 

国立科学博物館附属自然教育園の

「都心のフロラと帰化植物」なる

講座に参加してみたのは、しかし

一念発起したわけではない。

 

まず「都心のフロラ」の響きが良い

芥川賞の候補になるようなタイトル

(ん、直木賞かな?)に惹かれた。

 

次にイメージ的に悪い「帰化植物」の

対策を知ることになれば、と。

 

 

2番目のアサハカな考えは開始早々

それを観取したかのように

「帰化植物で悪いのは全体のごく僅か」

と宣告された。

 

そう語った講師は科学博物植物研究部

陸上植物研究グループの田中伸幸博士。

研究分野は植物分類学。

 

 

そして三番目に、国の附属機関での

定員30名と謳うイベントに

果たして参加者はどれくらい居るのか?

という興味もあった。

 

その数は充分に満たしていて、且つ

前から席が埋まる積極的な方ばかり!

講義の中にも複数回登場した

牧野富太郎の影響もあったのか⋯。

 

そう、NHKで2023年度の前期放送

(4月3日〜9月29日)

通称「朝ドラ」第108作『らんまん』。

主演は神木隆之介、ヒロインに浜辺美波。

演劇界のヒロインとも言える劇作家で

てがみ座主宰の長田育恵が脚本を務めた、

植物学者・牧野の半生をベースに

平均視聴率は3作品ぶりの16%超え、

最高視聴率も19.2%を記録した、あの

 

さて「flora」は植物相のこと。

では植物相は何だって話だけれど

日本国語大辞典から引用すると・・・

1.ある地域に生育している植物の全種類。

2.その地域内の植物の種類、性質、分布、

利用などについてまとめた著書。

(以下略)・・・

 

そして優しく噛み砕いた内容で、

またくすぐりもふんだんな約90分、

都心の植物相は手つかずで

ちゃんと調査されていないから

是非皆さんチャレンジを!

と励まされたのだった。

 

それは東京に限らず、

田中博士の専門の東南アジアでも

山から調べてフロラが解ってきて、

さて首都のプノンペンやヤンゴンは

となると空白地帯になっている、と。

 

植物採集には「野冊」が必須で、

一昔前はそれを持って歩いていると

職務質問されることが多かったそうだが、

「らんまん効果」でめっきり減ったとも。

 

採集までは行かずとも、

足元の野草や花を少し愛でようと思った。


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