港区白金台にある自然教育園で
「都心のフロラと帰化植物」
と題したおはなしを聞いたと
2日にわたって書いてきた。
連続テレビ小説第108作『らんまん』
の影響なのか、植物に関心ある方が
そもそも多いのか、盛況な会だった。
『らんまん』の主人公・槙野万太郎の
モデルはいわずもがな、牧野富太郎。
演じ手は青年期を神木隆之介。
他の登場人物にもそれはあり、
要潤の演じた田邊彰久は矢田部良吉、
大窪昭三郎(演:今野浩喜)は大久保三郎。
第5代東京府知事(ミスタッチではなく、
まだ都になる前の、府知事)
大久保一翁の子が三郎だが、
彼が〈帰化植物〉という語を生んだ人物。
牧野は「順化植物」、谷田部は「移生植物」
を提唱したが〈本来の自生地から
他の地域に運ばれ野生化した植物〉
を指す語として定着したのは大久保の
「帰化植物」。
帰化植物と外来植物の違いであったり、
帰化植物のなかには「自然帰化」と
「逸出帰化」に分類できるなどなど
おもしろい話のオンパレードだった。
偶然だが、今日(5/23)は大久保三郎の
亡くなった日。
巣鴨の本妙寺に眠っているが、
遠山の金さんこと江戸町奉行・遠山景元、
剣の達人・千葉周作、将棋棋聖・天野宗歩
らの墓もある。
谷田部にも触れないといけないか。
後妻・順の妹(孝 )は柳田國男の妻。
谷田部と柳田は「相婿(あいむこ)」の関係。
⋯⋯相婿なんて続柄があるのか
ちなみに柳田は、現在の兵庫県に
松岡國男として1875年に生まれ、
1901年柳田家の養子に。
その柳田直平の四女・孝と結婚(04年)
代表作『遠野物語』発表は1910年。
1962年没。
日本初の民間公園墓地「春秋苑」に眠る。
筆者の母校の反対側の丘にあり、
市川崑(映画監督)、三船敏郎(俳優)、
横溝正史(小説家)、古関裕而(作曲家)、
平塚らいてう(思想家)らも眠っている。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます