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麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

ユスターシュ

2025年03月20日 | 鑑賞・まなび

Jean Eustache(ジャン・ユスターシュ)

1938年11月30日〜1981年11月5日。

フランスの映画監督・脚本家・編集技師。

 

もとから映画に詳しくないこともあり、

まるで知らなかったシネアスト。

(シネアスト=映画人/仏語)

 

観たのは『ぼくの小さな恋人たち』

『ママと娼婦』。

後者は3時間40分の長尺でした。

彼の長編劇映画第一作でもある

『ママ〜』はカンヌ国際映画祭

審査員特別賞を受賞。

 

2編ともフェードアウト多用。

あとから調べて判ったのだけれど、

劇映画と記録映画の境界を考察する

映画理論に立脚している人で、

確かに懐かしさが底辺にあり、

そこに新しさ・・・と言っても、

1973、74年の作品という点を

踏まえた新しさ・・・が建っている。

一言でいえば攻めた映画!

 

なので反時代的な作風とも言え、

カンヌの客席からはブーイングが。

それも当時なら充分に頷ける。

 

前調べがなくとも「自身の投影」が

強いよな〜とわかる作品は、

また言いようのない「陰」を

じわりと感じさせる映画なのだけれど、

43歳の誕生日の数週間前、

ユスターシュは自室でピストル自殺。

 

何があったのかしら。

 

 

創り手のことは置いて。

噛み応えがあり、観終えて腹に溜まった。

いまどきは負担なく楽しめるものが多く

(それを否定はしないけれど)、対して

顎は多少疲れるし、肉汁には苦味もある

のだけれど、それが心地よい。

 

時間ができて、芝居は昼なら14時、

夜なら19時前後の開演だから、

それにハマらない場合、映画でも

とロードショーを見渡して……

結局ミニシアター系に足が向く。

 

特に最近は早稲田松竹が多い。

周波数が合っているようだ。


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