麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

本屋さんにて

2020年04月21日 | 身辺雑記
書店は開いている。
僕が訪れた日は、いつもより人が多かった。
「いつも」と書いたが、さほど頻繁に覗く方ではない。
そんな僕も含め、巣籠対策で本を求める人は
当然少なくはないわけだ。
百貨店、映画館などなど閉じた場所も沢山あって、
水が低きに流れるように、書店に向かう。
・・・これを機に、本屋さんとの関係を復活させたい。
あ、まずは僕自身がね。

自動ドアから入ってすぐの平積みはまず目につく。

その書籍を手にパラパラと頁を繰ってみたら
驚くほど平易なのに驚いた。

『大学1年生の君が、はじめてレポートを書くまで』
(川崎昌平:著、ミネルヴァ書房:刊)

昔むかし、大学に進むのがマレだった時代、
学帽に下駄の出で立ちで、国家世界を語った、
それが大学生……と懐かしんでも詮ないことで、
かくいう僕も晃弥や竹内のノートのコピーで
卒業したようなもので偉そうなことは言えない。
それに。
解りやすい「テクスト」で学問することに異論はない。

ひょいと目線を移すと、ペストペストペスト。
『異邦人』や『変身』で有名なアルベール・カミュの
『ペスト』がドドンと並んでいた。

1947年に書かれた不条理小説が、
コロナ禍に大層売れているらしい。
俳優座は、このような時勢を知らずに、
そのカミュの戯曲『正義の人々』を
来年1月にラインナップしているのだが、
売れ筋の『ペスト』に差し替えようかと
一瞬頭でソロバンを弾いた

さて。
その頃にCOVID-19は落ち着いているかしら。
一人ひとりの自粛の積み重ねは奏功するのか。

それはそうと。
SARS、MERSときて、新型コロナ
という並びはモゾモゾする。
秋田犬、ブルドッグ、マメちゃん的な。
犬種並びに何故個体の名前が……
という違和感である。アルファベット括りで
COVID-19を置けそうだけれど、
そのカテゴリーでいえば、
SARS-CoV、MERS-CoV、SARS-CoV2になる。

重症急性呼吸器症候群(SARS)、
中東呼吸器症候群(MERS)のような名称が
「新型」くんには何時か授けられるのか?

エスカレーターを上りながらぼんやり思う。
店内にはコロナ対策のアナウンスが流れている。
コメント
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