敏腕Pの日々のつぶやき

テアトルシアター代表。担当舞台作品について他、演劇やスポーツ等々の雑感を気の向くままに。

わたぬき

2020年04月01日 | 身辺雑記
四月一日。しがつついたち。
「わたぬき」とも読むことができる。
春、暖かくなって着物の綿を抜く、
そんな季節感に由来する。
最近は暖冬も多く、桜の開花も早まり、
なるほど四月にね……、と
やがてはそんな説明が定着しちゃうかな?
本来は、言うまでもなく旧暦の四月、
つまり、今の五月に当たるわけで、
そう考えればリアルである。

そして四月一日と言えば、
エープリルフール。
だけれど。
今年は嘘が、はばかられる気配。
天気も悪く、気分も塞ぎがちだ。



四月七日からの公演を予定していた
劇団俳優座自主公演
『声の絵』は延期のはこび。

三月の、区民センター公演を延期し、
四月に劇団稽古場での上演を目指した
演劇研究所の『三人姉妹』は、中止となる。

収束が見えないどころか、
ますます感染が拡がる「新型コロナ」と
向き合った上での選択である。

残念ながら、すべて本当
「四月馬鹿」ではない。

絵文字を使っている場合ではないが、
せめて見た目だけでも明るくなれば……
そんな二〇二〇年四月一日です。

そうそう。
『四月馬鹿』という小説があったな。

【はしがき
武田さんのことを書く。
――というこの書出しは、
実は武田さんの真似である。】

で始まる織田作之助のもの。
一九四六年六月、「光」誌の
五・六月合併号に初出。
武田さんは、武田麟太郎のこと。

その年の三月三十一日に急逝し、
武田の訃報が四月一日に発表され、
織田が哀悼とともに綴った短編。



とても面白くて、沁みる作品でもある。
そうだ、時節柄、読書の機会を増やそう。

読まなければいけない戯曲も
沢山あるのだ、そう言えば。

スマホでも読めちゃう時代。
あ、遅ればせながらとゆーか、
意地をはってガラホ二ツ折りで
頑張ってきたけれど、三月半ばに
携帯を紛失・・・
これまでは概ね見つかったけれど。
今回は諦めて、ついにスマホに。

なんともまとまりのない
四月一日、結婚記念日が終わろうとしている。
コメント
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