麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

水戸から【後篇】

2014年02月05日 | 身辺雑記

駅前の風景。
北口のロータリー上に広がる
歩行者専用の通路には時計塔。
そのかたわらには幟。
もちろんサッカーJ2
水戸ホーリーホック。

コンビニにもグッズが沢山。

(下敷、乗っているのはタオル)

そんな水戸で見た『息子たち』。
水戸芸術館を拠点に活動する
劇団ACM所属俳および
茨城出身の俳優が九人出演。
ワークショップ兼オーディションを
勝ち抜いた猛者たちだ。

地元出身のキャストを多く起用した
「未来サポートプロジェクト」の
栄えある第一回公演。
演劇に限った企画ではなく
vol.2は津軽三味線のはなわちえ。
vol.3は落語になるらしい。

さて『息子たち』。
ベトナム戦争で、息子を、
あるいは兄、親友を失った
家族や友人が悲しみを抱きつつも
前向きに生きていこうとする姿を
オムニバス形式で描いた舞台。

まず劇場の芸術監督・高橋知伽江
自らの本が冴えていた。
翻訳臭のない耳ざわり良い翻訳。
第四回小田島雄志翻訳戯曲賞受賞は
伊達ではありません。

そんなテキストを得た小池れいの
舞台美術がまた素晴らしかった。

そして演出・磯村純。
彼の手掛ける芝居にはずれはない。
経験の浅い役者も多く、
いつも以上に苦労したようだが、
見応えある良質な演劇に
仕上がっていました。

ベトナム戦争による喪失の物語は、
我々にとっては、3.11の記憶に
やはり自然とむずびついてしまう、
そんな作品でした。

と。二月一日二日の話を
今更書いてるうちに……
まもなくソチ五輪開幕っす。
コメント
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