麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

私は犬になりたい\490~イカロス雑感その6

2009年05月02日 | 東演
 “雑感その4”で『道化師のソネット』は劇中に流れない、と書いたけれど。
 あるいは80年代のJ-POPの懐かしさ・・・とか。
 それから、人の浮き沈みのことも書いた。

 1行目の歌を作って歌ったさだまさしという人は、映画『翔べ、イカロスの翼』の主役も務め、その完成は1980年。前年の『関白宣言』の大ヒットなども含め、まだ三〇歳を前に、日本の音楽シーンである意味ピークを迎えたわけだが、81年には映画『長江』で莫大な借金を抱えたりもしている・・・。

 そんな波瀾万丈な若者(?)も、今や還暦に近い大ベテラン。
 で、その新譜が『私は犬になりたい¥490』

 そう、某携帯電話のCMに使われている意味不明(?)な、唯一、お父さんのみが理解を示すヘンテコリンな歌。
 それがCD化されているとは

 偶然、NHKで全曲を歌っているのを見たが。
 犬と味噌汁以外にも、競走馬や鳥が登場し、はたまた・・・武蔵小金井(中央線)や海老名(小田急線)や実籾(京成線)といった、大変ビミョーな駅名も出てくるという、さらにアホな歌であった。

 さだまさしといえば“暗い”の代名詞。
 一方ステージトークが評判で、それのみのレコードやカセット(じ、時代だな)が発売されたりもしていた。今はCDになっている。

 まったく人というのは彼に限らず多面的。

 前置きが長くなった。

 いよいよ開幕までのカウントダウンが始まった『翔べ!イカロスの翼-君は翼を見たか-』の登場人物も、そんなリアルなキャラクターがいっぱい、いっぱい出て参ります。

 派遣切りされた青年ナオキ、サーカスの元花形で今は売店を切り盛りしている松代、舞台監督のマサなどなど。。。
 やる気がなさげ、がみがみばばあ、仕切屋・・・それぞれ一見するとそう見える、その裏に様々な襞をもって生きている。

 16人いる登場人物の中に、おそらく「あ、僕に似てるな」って人がいるのではないでしょうか?
 どうぞ、2時間弱、その人と一緒に歩んでください
コメント (3)
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