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麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

未来へのメール~32日後の東演へ

2009年01月07日 | 東演
 拝啓 今日から32日のちの東演へ。

 P.I.C-4『萩家の三姉妹』(作/永井愛、演出/篠本賢一)は千秋楽を迎えていますネ。

 さて。今日で4日経ちますが「第85回東京箱根間往復大学駅伝競走」で、歓喜の胴上げの代わりに、長距離部員56人が一列に並び頭を下げた東洋大学の姿の感動はまだ薄れることがありません。

 あんな清々しいシーンが『萩家』ラストステージのカーテンコールにも訪れていることを確信しています。

 1933年の初出場から77年。出場67回目にしてようやくなしえた総合優勝は、史上最も遅い記録だそうです。
 早稲田・竹沢、東海・佐藤、山学・モグス、日大・ダニエルといった大砲を擁するチームを向こうに回し、総合力で勝ち得た栄冠

 思えば弊団も“文俳民”と呼ばれる新劇の大劇団が次々とスターを生み出す中、地味ながら着実に、アンサンブルの妙で歴史を重ね“創立半世紀”に辿り着きました。
 そして、これからも歩み続けます

 1~3区を最上級生で回し、期待の新入生2人に繋いだ往路は、予想外の大逆転でトップで芦ノ湖に駆け上がった東洋大。
 復路は大きな勝負に打って出て、チームを引っ張って来た主将の大西(一)を当日のエントリー変更で外すなど、5区に4人の2年生を配するオーダーがドンぴしゃり!

 『萩家』も若手を大いに重用したキャストで臨んだわけですが、この公演の成功に止まらず“これからの東演”に繋がる「自信」を手にいれて、打ち上げの美酒に酔っているのが目に浮かびます。


 また。鉄紺のビッグランは、東洋大が04年の中越地震後、山古志の被災者支援に延べ約4000人の学生ボランティアを派遣したこと、昨年8月には長距離部が強化合宿地にした縁から「恩返しに」と住民の一部が応援に駆けつけた、心温まるエピソードを伝えもしました。
 不祥事により、集団応援の制限などがあった逆風のチームは、沿道からの野次も覚悟の「スタートラインに立てる感謝の気持ち」で、ただ前を向いて走ったと各メディアが伝えているけれど、そんなランナー達を後押ししたのは、山古志の人々たちばかりでなく、すべて温かい声援でした。

 振り返れば東演も、多くの人々に支えられて130本の本公演、30本以上の自主公演や研究公演、その他全国各地、時には海外でも・・・演劇創造を続けて来られました。  
 そして、この『萩家』でも・・・。

 そうそう。今年の箱根は第85回の記念大会。
 奇しくも今年、東演もメモリアルイヤー

 その第一弾『萩家の三姉妹』。。。“山の神童”柏原が、佐藤監督代行の指示を「シカト」してトップスピードで突っ込んだように、この後に続く『イカロス』『どん底』へ弾みをつける快走だったと信じて、こちらは荒立ち稽古に入っています。
 ちょうど湯本あたりからの、本格的な登りと言える時期です。

 これから先、永井愛さんの手恐い戯曲にも、大平台のヘアピンや最高到達点からの一気の下りのような難所が出てくることだろうけれど、ゴール目指してひた走ります。

 末筆ながら、そちらは2月8日。
 益々寒さが厳しい折につき、ご自愛くださいませ。敬具。

 千秋楽から約46000分前の制作担当より

 追伸
 今日も飯田光を織り込むことができませんでした。
 でも、大丈夫。
 このシリーズはまだ続くのです
 
コメント
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